中堅中小企業のIT支出は緩やかな回復へ~IDC調査

モバイル運用管理を重視


中堅中小企業および大企業における2012~2013年度 IT支出予算増減率(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は26日、国内中堅中小企業IT市場ユーザー調査結果を発表した。中堅中小企業のIT支出は緩やかな回復に向かっているという。

 同調査によると、2012年度のIT支出予算では、前年度から「増加する」と回答した企業が31.1%と、「減少する」の25.2%を上回り、これまでIT支出が抑制傾向だった中堅中小企業において少しずつ回復傾向にあることが分かった。

 ただし、大企業(従業員規模1000人以上)と比べると緩やかな回復にとどまる。特に小規模企業(従業員規模1~99人)では、抑制傾向が依然強いほか、金融業・製造業の中堅中小企業においても回復が遅れており、国内中堅中小企業IT市場における本格的な回復は2013年度以降と見ている。

 主要ソリューション利用/検討動向では、「スマートフォン」「メディアタブレット」を導入している割合が、2011年3月の前回調査と比べて高くなっている。中堅中小企業においても2012年度以降に導入を検討する企業が多く、今後さらに利用拡大が見込まれる。IT支出重点項目として比較的多くの企業が「モバイル運用管理」を挙げていることから、同ソリューションの需要も見込まれるという。

関連情報