富士通、リース事業者向け基幹業務パッケージをSaaS型で提供


 富士通株式会社は4月24日、リース事業者向け基幹業務パッケージ「LEASING-1 Neo(リーシングワンネオ)」のSaaS型サービス「LEASING-1 Neo for SaaS」を、全国の中堅規模リース事業者を対象に販売開始すると発表した。2013年度末(2014年3月)までに12社の導入を目指す。

 「LEASING-1 Neo for SaaS」は、リース業分野で120社の導入実績を持つ株式会社富士通システムズ・イーストが開発したリース会社向け基幹業務パッケージ「LEASING-1 Neo」の機能をSaaS型で提供するもの。リースの引き合いから見積り・成約・稟議・決裁・検収・期中管理・満了・処分まで、フロントからバックオフィスまでのリース事業者の業務プロセスを一気通貫でカバーする。また、新リース会計(借手)機能などは、必要に応じてオプションとして提供する。

 サービス提供の背景としては、「リース業界は、経済環境の悪化に伴い、企業のリース取扱高が年々減少するなど厳しい経営環境下にあり、大規模なリース会社はスピード経営を実現するために基幹業務システム導入が進んでいるが、特に中堅規模のリース会社では、コストや運用負荷への懸念から導入に踏み切れない企業が多い」と説明。また、「震災などの災害対策を含む事業継続性など新たな課題にも直面している」という。

 こうした中堅クラスのリース事業者に向けて、今回機能ごとにコンポーネント化したSaaS型サービスとして提供。一般には時間がかかり難易度が高いリース事業者向けの基幹システムを、富士通のシステムセンターから提供することで信頼性と品質を担保し、同時に短期間かつ低コストでの提供が可能になるとしている。

「LEASING-1 Neo for SaaS」業務イメージ
「LEASING-1 Neo for SaaS」サービス運用イメージ


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