日立、クラウド環境を見える化するサービス基盤「Cosminexus」新版
株式会社日立製作所(以下、日立)は、クラウド環境における各種システム状況を見える化できるクラウドサービスプラットフォーム新版「Cosminexus Version 9」を29日より順次販売・出荷する。
Cosminexusは、クラウドの各種システム状況を見える化する製品。新版では、システム構築・回収を効率化する新製品「uCosminexus Service Director」、ビッグデータを高速に処理する新製品「uCosminexus Elastic Application Data store」をラインアップする。
「uCosminexus Service Director」は、システム構成情報やリソース配置状況をテンプレート上で管理し見える化する製品。あらかじめ用意された用途別テンプレート上で管理できるため、システム構築・アプリ改修において把握すべきシステム状況を、的確に見える化できるという。システム改修による影響範囲が明確になり、改修手順や予算の見積もりも容易になるのがメリットだ。
「uCosminexus Elastic Application Data store」は、ビッグデータに対応するインメモリ型データグリッド製品。データを複数のサーバーのメモリ上で分散処理することで、高速・高信頼なデータ処理を実現する。
併せて、関連サービスも充実を図る。Cosminexus導入評価・検証のための環境構築を支援する「ミドルウェア評価環境サービス」を新たに提供。アプリケーションサーバー、データベースサーバーを搭載した検証用マシンを無償で30日間貸し出し、短期間での環境構築を支援しながら円滑な製品導入を図る。また、今回の最新版ではクラウド事業者向けの月割従量制ライセンスを用意しており、初期投資を抑えた製品導入が可能になっている。
価格は、「uCosminexus Service Director」が52万5000円から、「uCosminexus Elastic Application Data store」が115万5000円から。このほか、SOA実行基盤製品「uCosminexus Service Platform」が441万円から、アプリケーションサーバー製品「uCosminexus Application Server」が126万円から。