富士通、クラウド/社内システムの統合BPM製品、グローバルに発売


 富士通株式会社は2日、ビジネスプロセス管理(BPM)製品「Interstage Business Operations Platform V12.0」のグローバルでの販売を開始した。出荷時期は2月末。

 同製品は、複数の業務システムをWebサービスで統合し、新たなビジネスプロセス構築を支援する製品。クラウドサービスとオンプレミスの両方を統合できるのが特長で、Webサービス化されていない既存のSAPシステムなども、用意されるコネクタを使って、アプリケーションの改修なしに統合できる。

 また、新たなビジネスプロセス構築のために必要な、プロセス定義、データ連携、ユーザーインターフェイスの統合機能をすべて搭載。部品として提供される各機能をWebブラウザ画面上でドラッグ&ドロップやウィザード形式で、簡単に定義し統合できる。

 さらにサービスの配備・実行も簡単にできるため、業務部門とIT部門が効果を確認しながら、協働でプロセス統合を進められる。業務部門が要件を提示し、IT部門がシステム化するという従来の手順に比べ、実現イメージを短期間で確認できるため、スピードを重視した業務システム構築に最適という。

 動作環境は、Windows Server 2008 R2、Red Hat Enterprise Linux 5/6。

 価格は、「Lite Edition」が770万円(税別)、「Standard Edition」が1540万円(同)より。Lite Editionでは「画面の統合」「ビジネスプロセスの統合」「サービスの統合」「データの統合」「定義ベースによる開発」「テスト支援」などの機能が利用可能。Standard Editionでは加えて「独自フェイルオーバー」に対応する。

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(川島 弘之)
2012/2/2 12:06