SGI、スケールアウト型HPCブレードサーバーの新ライン「SGI ICE X」


SGI ICE X

 米SGIは14日(現地時間)、スケールアウト型HPCブレードサーバーの新製品ライン「SGI ICE X」を発表した。マルチ・ペタスケールまでの計算能力を発揮するHPCソリューションとなる。

 SGI ICE Xは、第5世代のICEプラットフォームに位置付けられる製品。スループット、パフォーマンス、信頼性に優れたInfiniBandスイッチブレードを統合し、56Gb/秒のFDR InfiniBand を「シングルポート」「デュアルポート」「デュアル・シングルポート」の「Mellanox ConnectX-3 InfiniBand HCAメザニン・カード・オプション」から選択できる。

 ハイパーキューブ、拡張ハイパーキューブ、オール・ツー・オール型、およびファット・ツリー型のトポロジをサポートし、性能ニーズに沿った導入が可能。x86アーキテクチャで、純正のSUSE Linux Enterprise Server、Red Hat Enterprise Linuxで稼働する。「SGI Performance Suite」「SGI Management Suite」などの管理ツールもすべて利用できる。

 ノード単位の新たな冷却オプションも用意され、独自のブレードデザインによる高密度なファームファクタなどにより、従来のSGI ICE製品と比べても高い拡張性を備える。SGI ICE Xでは2つのエンクロージャをペアにし、最大36のシングルまたはツインノード計算ブレードを搭載可能な設計となっており、ラックあたり最大2304コアをサポート。システム全体では、ハーフラックから数百ラックまで拡張できるという。

 エンクロージャ内部に搭載されるスイッチブレードは、外部18ポートを備えたシングル36ポートFDR InfiniBand ASICと、外部48ポートを備えたデュアル36ポートFDR InfiniBand ASICが用意される。

 出荷開始時期は、Xeon E5に対応する「IP-113シングルノード・ブレード・モデル」が2011年第4四半期後半、「IP-115ツインブレード・モデル」が2012年第1四半期中。

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