サイオスと日本IBM、少ない初期投資で利用可能な中堅企業向け「事業継続 簡単クラウド」


 サイオステクノロジー株式会社(サイオス)と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は29日、クラウドを活用した中堅企業向け事業継続ソリューション「事業継続 簡単クラウド」を発表した。7月1日より提供を開始する。

 「事業継続 簡単クラウド」は、災害時に自社のITシステムからクラウド上のバックアップシステムに切り替えられるようにするサービス。サイオスのHAクラスタソフト「LifeKeeper」と、日本IBMの企業向けパブリッククラウドサービス「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」を組み合わせて構成される。

 具体的には、LifeKeeperのHAクラスタ機能によってシステム障害を監視し、障害時には自動でクラウド上のバックアップシステムへ切り替える仕組み。このバックアップシステムは、起動申請後最短10分で利用開始でき、1時間あたり10円で使える、日本IBMのクラウドサービス上の仮想サーバーおよびストレージを用いているため、少ない初期投資と短い構築時間で事業継続が可能とした。両社の試算では、ミッドレンジのx86サーバーで災害対策システムを構築する場合に比べ、半額程度の初期投資で災害対策システムが構築できるという。

 またバックアップシステムの設置場所は、日本以外に米国、ドイツ、シンガポールなど、海外のIBMデータセンターからも選択できるので、グローバル規模での事業継続も実現するとのこと。

 サービスは、サイオスおよび日本IBMのビジネスパートナーより、導入・構築サービスを含めて提供される予定で、最初のパートナーとして、トッパン エムアンドアイが決まっている。

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