「Web給金帳 V3」で電子化した給与明細をキヤノン製複合機で出力可能に


Web給金帳 V3
imageRUNNER ADVANCEのWebブラウザ操作イメージ

 株式会社インターコムは3日、給与・賞与明細書を電子化し配信するソフト「Web給金帳 V3」をキヤノン製複合機「imageRUNNER ADVANCE」と連携させる「Web給金帳 V3 for MEAP Web オプション」を発売した。

 Web給金帳 V3は、給与・賞与明細書や源泉徴収票を電子化し、PC/ケータイ/スマートフォンに配布するソフト。OBCの「給与奉行」、PCAの「PCA給与」、応研の「給与大臣」、弥生の「弥生給与」、NECの「EXPLANNER/Ai」と連携し、各給与ソフト標準の明細フォームそのままでPDF化できる。ウィザード形式の明快な操作画面も特長だ。

 今回のオプション製品は、新たにimageRUNNER ADVANCE液晶操作パネルのWebブラウザから、電子明細を閲覧可能にするもの。ユーザーは銀行ATMのような操作で電子明細を取得し、そのまま印刷することも可能。同ブラウザから外部アプリケーションの機能を利用する連携用プラットフォーム「MEAP Web」を活用して開発された。

 この狙いについてインターコムは「従来のPC/ケータイ/スマートフォン配布では、1人1台のPCがない企業や、明細内容を本文に変換するケータイ配布に抵抗を感じる企業では導入しづらかった。そこで複合機に着目。従業員が自分のタイミングで明細を受け取れるため、工場・流通・外食・介護福祉など各従業員の勤務時間がバラバラな場合も、効率よく受け渡しが可能になる」と説明する。

 個人に設定されたパスワードを液晶操作パネルで入力する仕組み。従業員本人がその場で明細を取得するため、誤配布、盗み見などのトラブルも起きない。

 オプション製品の価格は8万4000円。このほか「Web給金帳 V3シリーズ」(200万円程度から)がインストールされている環境が必要。imageRUNNER ADVANCE側でも、「ダイレクトプリント拡張キット(PDF・XPS用)」(5万円程度)、「ウェブブラウザー拡張キット」(9万8000円程度)、「増設メモリ」(3万円程度)が必要となる。

 販売はキヤノンシステムをはじめとした、キヤノンMJの各販売パートナーが担当する。

 なお、キヤノン製以外にも、リコーと富士ゼロックス製の複合機で同等の機能を実現している。

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