EMC、Data Domainの重複除外を統合したバックアップソフト「NetWorker」

重複除外の分散処理を実現


 EMCジャパン株式会社は15日、重複除外分散処理ソフトオプション「EMC Data Domain Boost」と統合したバックアップソフト新版「NetWorker 7.6 SP1」を発売した。これにより、データ重複除外の分散処理が可能となる。

 この統合により、データ重複除外をNetWorkerとData Domainで分散処理でき、バックアップ全体のスループットが最大2倍に向上するという。

NetWorker 7.6 SP1とDD Boostの統合のしくみ

 NetWorkerの管理コンソールでレプリケーションオプション「EMC Data Domain Replicator」の管理も実現。本番稼働サイトのバックアップや災害対策サイトへのレプリケーションのスケジューリングなどを一元化できる。また、ウィザード形式の検出と構成の自動化により、Data Domainシステムの設定も容易に。NetWorkerの管理コンソールから、Data Domainのステータス監視や重複除外率のレポートが可能となり、システム管理も合理化されるという。

 このほか、NetWorkerの新機能として、「キャパシティ・ライセンス」を導入した。これは、バックアップ対象マシンの保護対象データ容量に応じたライセンスで、導入することで、NetWorkerのほとんどすべてのオプションとモジュールを無制限に利用できる。従来のように、NetWorkerで社内システムのバックアップを統合する際に、必要なオプション・モジュールライセンスを別個にそろえずに済むため、導入コストを削減できる。購入時のプロセスも簡素化され、NetWorkerを継続使用する際の管理工数を削減できるとしている。

 バックアップが中断した場合、最初から処理をやり直すのではなく、中断した地点から再開できる「チェックポイント・リスタート」などにも対応した。

 価格は115万円(キャパシティ1TBライセンス)から。

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