EMCジャパン、データ転送速度を2倍に向上させた重複排除ストレージ「DD670」


EMC Data Domain DD670

 EMCジャパン株式会社は19日、ミッドレンジ向けの重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain DD670(以下、DD670)」を販売開始すると発表した。パフォーマンス、ストレージ容量などが、従来のミッドレンジ製品よりも強化されている。価格は2320万円から。

 DD670は、重複排除機能を備えたバックアップストレージのミッドレンジ向け製品。搭載CPUの強化によってパフォーマンスを向上させているほか、重複排除を分散処理させるソフトウェア「EMC Data Domain Boost」との併用により、最高5.4TB/時と、従来モデルの「DD660」と比べて2倍のデータ転送速度を実現した。

 このパフォーマンス向上により、「DD140」や「DD610」などの小規模なData Domainアプライアンスを使用しているリモートオフィスからのレプリケーション効率が向上。1つの「DD670」システムで、最大90カ所からの複製データを長期保存できるため、バックアップやアーカイブ用途のみならず、災害復旧サイトでの利用にも適しているという。

 また、同時に発売される2TB HDD搭載の容量拡張オプション「ES20-32TB」によって、シェルフあたりのストレージ密度が従来の2倍に向上し、消費電力や設置面積の削減が可能になったとのこと。EMCジャパンでは、DD670にES20-32TBを追加したシステムでは、論理容量として最大2.7PBという大容量のサポートが可能になったとしている。

 さらに、DD670やハイエンドモデルの「DD880」「DD GDA」に対応する8Gbps FC、ならびにフェイルオーバー対応の10Gigabit Ethernetといった高速インターフェイスも、提供が開始される。

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