3PAR買収はHPに軍配、買収総額は約24億ドル
米Hewlett-Packard(HP)と米Dellの間で争奪戦が続いていたストレージベンダー、米3PARの買収は、最終敵にはHPに軍配が上がった。3PARから条件の見直しを迫られていたDellは、買収提示額を引き上げを示唆していたものの、HPが2日(米国時間)、1株あたり33ドル(総額23億5000万ドル)を提示。これを受けて、Dellが買収断念を同日に発表した。HPはTOB(株式公開買付け)を実施し、2010年中に買収を完了するとしている。
3PARは、主にハイエンドからミッドレンジクラスのストレージを提供するベンダーで、ストレージ仮想化技術に定評がある。当初は、Dellが1株あたり18ドル(総額11億5000万ドル)で買収するとしていたが、HPが買収対抗案を提示したことで2社間の争奪戦となり、最終的には買収額が当初の2倍以上に膨らんだ。
なお、3PARとDellはいったん買収合意に達しており、Dellでは違約金として7200万ドルを受け取る権利があると主張している。