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ワークデイ、開発者向けプログラムを日本で提供開始――開発者テナントの無償提供も
2026年11月6日 06:00
ワークデイ株式会社は4日、開発者向けプログラム「Workday Developer Program」を日本市場で提供開始するとともに、国内での開発者コミュニティを本格始動すると発表した。
同プログラムの目的について、ワークデイ 常務執行役員 テクノロジーコンサルティング担当 バイスプレジデント 兼 CTOの小今井裕氏は、「Workday単独では生み出せない価値やサービスの共創、特にAIの時代に合わせた仕事の再定義(Redesign the Work)が必要だ。働き方の再定義や変革を共創するエコシステムの構築に向け、今回のプログラムを立ち上げた」と語る。
2020年に開発基盤の「Workday Extend」(現「Extend AI」)をリリースして以降、Workday上で開発するエンジニア数は拡大を続け、現在は3万4000人以上に上る。「これまで個別に取り組んできた開発者支援を体系的かつ継続的なアプローチへと刷新し、開発者コミュニティを進化させる予定だ」と小今井氏は説明する。
プログラムの背景には、経営データプラットフォームのオープン化が求められるようになったことや、AIの台頭による開発参入障壁の低下、そして国内におけるWorkday導入企業数が増加していることがある。
「従来のERPはクローズドなアーキテクチャが主流だったが、データドリブン経営の実行やAIエージェントの活用にはAPIなどを介した柔軟なプラットフォームアクセスが欠かせない。Workdayとしてもプラットフォームのオープン化を急速に進めており、開発者がセキュアにアクセスできる環境が整った」と小今井氏は語る。
また、「Developer Agent」などのAI支援ツールが登場したことで開発のハードルが大きく下がり、HRIS(人事情報システム)担当者や一般従業員といった非エンジニアでも容易にアイデアを形にできるようになるなど、開発者層の拡大スピードが格段に速まっていることも小今井氏は指摘。さらには、日本市場における固有の商習慣や業務要件への対応、既存システムとの連携、AI活用への急速なニーズの高まりも、オープンエコシステムの発足を後押ししたという。
Workday Developer Programは、開発環境・学び・交流の場の提供と、キャリア支援の2つの領域で構成される。
開発環境においては、Developer AgentなどのAIツールにアクセスできるようになるほか、開発者向けテナントを無償で提供する。これまでの開発環境でも、作成したアプリケーションのUI確認などはできたが、エンドトゥエンドで検証するにはアプリケーションをテナントにデプロイする必要があった。そのテナントを従来は契約者やパートナーに限定して提供していたが、今後このテナントを開発者向けに無償で提供することで、「開発から検証までが容易にできるようになり、機能実装の早期実現が可能になる」と、小今井氏はその意義を強調する。
開発者のキャリアを支援する施策としては、Workdayのエキスパートであることを認定する資格「Workday Pro認定」や、優れたアプリケーションの開発やコミュニティへの貢献を表彰する「Developer MVP」、地域コミュニティを牽引する「Developer Ambassador」といった仕組みを導入する。
国内ではWorkdayの運用ノウハウを持つ人材が限られていることから、小今井氏は「認定資格をスキルレベルの基準のひとつとして活用してもらいつつ、MVPとして表彰された開発者にはエバンジェリストとしてWorkdayとともに活動してもらいたい」と話す。
開発者コミュニティは、ユーザー企業やパートナー、一般開発者を対象とし、交流と共創の場を提供する。フラグシップイベントとなる「DevCon」や、ハンズオン形式で開発が体験できる地域イベント「Developer Days」、ネットワーキングの場である「Developer Meetup」を展開する。
Workday Developer Programにより、未来の働き方やキャリアを構築することが可能だと小今井氏は話す。「自らアプリケーションやエージェントを構築することで、AIと協働する時代の働き方を再定義できるだけでなく、オープンスタンダードな技術の習得や認定、表彰を通じ、特定の企業にとどまらないWorkday開発者としてのキャリアを築くことができる」と小今井氏。
また、パートナー企業向けには開発したソリューションを収益化するスキームも整える。今回のプログラムを通じ、パートナー企業による「Built on Workday」プログラムへの参画を積極的に推進する。さらに、ISVパートナーの既存ソリューションとの統合に加え、Extend AIを活用して開発されたアプリケーションやエージェントを、公式アプリストア「Workday Marketplace」を通じて広く市場へ展開できるよう後押しする。
小今井氏は「プログラムとコミュニティの活性化を通じ、日本の顧客、パートナー、開発者とともに日本の新しい働き方を作っていきたい」と語った。






