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NTTドコモビジネス、1GPUから利用できる従量課金制クラウド「GPUaaS」を9月30日より提供開始
2026年9月18日 06:00
NTTドコモビジネス株式会社(旧社名:NTTコミュニケーションズ株式会社)は、高性能なGPUプラットフォームを1GPUから従量課金制で利用できるGPUクラウドサービス「GPUaaS」を9月17日に発表した。
NTTドコモビジネスによるAIインフラ構想「AI-Centric ICTプラットフォーム」を構成するサービスとして、9月30日から提供開始する。AIモデルの開発・学習・推論のほか、モデルやその検証履歴、データセットの管理を用途として想定している。
1GPUから従量課金制で利用、個社占有GPU環境とのハイブリッド構成も
NTTドコモビジネスではこれまで、GPUサーバーサービスのラインアップとして、オンデマンドのGPUベアメタルサーバーと、月額の個社占有GPU環境を提供していた。これに今回、1GPUから従量課金制で利用できるGPUaaSが加わった。
利用料金は、利用日数に応じた従量課金制。目安としては、NVIDIA B300で月額145万円(税別)から、NVIDIA A100で月額40万円(税別)からだという。
GPUaaSでは、GPUリソースに加えて、新しく「AI/GPUコントローラー」を開発したのも特徴だ。AI/GPUコントローラーでは、空いているGPUリソースを有効利用するGPUリソース管理や、データとモデルの管理、AI開発環境の機能を備える。
AI/GPUコントローラーでは、GPUベアメタルサーバーと個社占有GPU環境も統合して管理下に置くことができる。そのため、例えばGPUaaSでスモールスタートして本番利用時に個社占有GPU環境に移行したり、反対に、個社占有GPU環境を使っていてリソースが不足した際にGPUaaSのリソースを追加したりできる。このようなハイブリッド構成がとれるのがGPUaaSの特徴の1つだ。
そのほか、企業の拠点間接続向けのNaaSサービス「docomo business RINK」や、IOWN APN専用線によるNaaSサービス「docomo business APN Plus」、IoT向けモバイル通信のNaaS「docomo business SIGN」などのネットワークサービスと組み合わせることもできる。
GPUコスト、環境構築、データセンターと電力の不足、データ主権の課題に対応
9月17日に開催された記者説明会では、NTTドコモビジネス株式会社の山下克典氏(常務執行役員 プラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部長)は、GPUaaS提供開始の背景について説明した。
山下氏はまず、GPU基盤整備の課題として、GPUの価格が上がっているうえ入手も困難になっている「GPUコスト」、環境構築に専門知識や時間とコストがかかる「環境構築」、データセンターの地方分散と電力連携が必要な「データセンターと電力の不足」、機密データを外部に出さないといった「データ主権への配慮」の4つの課題を指摘した。
この4つの課題に対し、GPUaaSでは、まず「GPUコスト」について、1GPUからスモールスタートで始められる点を山下氏は挙げた。そのうえで、ハイブリッド構成もとれ、ネットワークサービスなどもスムーズに使える拡張性についても付け加えた。
また「環境構築」については、AI/GPUコントローラーが提供する機能によって自社や自組織の環境構築・管理が比較的容易になり、開発者もその機能を利用できることを山下氏は挙げた。さらに、システムに必要なアプリ実行環境、モデルとデータの格納、セキュリティ、アクセスネットワークなどの機能もあわせて提供する。
「データセンターと電力の不足」については、NTTドコモビジネスが持つ全国のデータセンターをdocomo business APN Plusなどで接続し、各拠点のGPUリソースをAI/GPUコントローラーで制御できるのが強みだと山下氏は語った。
「データ主権への配慮」については、AI処理からデータ保管、周辺システム連携までを日本国内で完結できる点を山下氏は挙げた。
ユースケースとしては、製造業や、創薬、大学・研究機関、AI開発企業などを想定。そこにおいて、自社データを活用したプライベートAI環境や、複数チームの共通AI基盤、既存システムのAI活用を山下氏は挙げた。
特にGPUaaSのニーズとしては、スモールスタートや、PoC、あるいは既存の基盤へのGPUリソース追加について、実際のソリューション構築で声が寄せられているという。
今後についてはGPUaaSをさらに強化し、ラインアップの拡充や、AI/GPUコントローラーの機能拡充、IoTやエッジ領域への拡大をはかり、「2003年に500億円程度の収益を出したい」と山下氏は語った。









