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IBMとGoogle Cloud、企業がAIを本番環境により迅速に展開するための協業を発表

 米IBMとGoogle Cloudは現地時間4日、Google Cloudプラクティスの立ち上げを新たに発表した。同プラクティスは、企業がAIを本番環境により迅速に展開し、基幹システムのモダナイゼーションを進めることを支援する。IBMの業界に関する専門知識と、AI主導のプラットフォームであるIBM Consulting Advantageに、Google CloudのGemini Enterprise Agent Platform、サイバーセキュリティおよびデータ機能を組み合わせている。

 数千名規模のGoogle Cloud認定IBMコンサルタントと顧客対応エンジニアなどにより、企業のAIソリューションの導入やレガシー環境のモダナイゼーション、複雑なハイブリッド環境全体のテクノロジー管理を支援する。これはIBMとGoogle Cloudの双方にとって数十億ドル規模の機会であり、それぞれが顧客に独自の強みを提供するとしている。

 IBMは、業界特化型AIエージェントのポートフォリオをIBM Consulting Advantage上に構築し、Gemini Enterprise向けに最適化して展開している。これらのエージェントは、銀行、政府、小売り、通信、エネルギー、セキュリティ、保険、ライフサイエンス分野のユースケースに対応し、ワークフローの自動化、意思決定の高度化、Geminiモデルを活用した自律的なオペレーションの加速を支援する。

 この新たな協業により、IBMのコンサルタントはGoogle Cloud上でエンタープライズ向けAIエージェントを直接設計・構築・管理できるようになる。IBMの事前構築済みアセットや再利用可能なエージェント、実績ある変革手法は、Google Cloudのエージェント実行環境、ガバナンス制御、エンタープライズ向けの安全機能と組み合わせて活用できる。これにより、設計から導入までをより迅速かつ一貫して進められる。

 IBM Consultingは、IBMおよびそのエコシステムの技術を統合するオープンで柔軟なアプローチで、企業データをGeminiに接続する共通インターフェイスパターンとソリューションの開発を支援する。これらのインターフェイスは各顧客のアーキテクチャに合わせて調整可能で、組織内のデータの統合とGeminiベースのAI機能の拡張を容易にする。

 プラクティスの重点領域のうち、本番運用に対応するAIとデータについては、IBMの業界知識とAIアセット、Google CloudのGemini Enterprise Agent PlatformおよびBigQueryを組み合わせ、実証実験(PoC)にとどまらず、実運用に耐える高度なAIシステムを支える基盤構築を支援する。

 業界特化型ソリューションでは、航空宇宙、金融サービス、政府、ヘルスケア、通信などの分野向けに、AIおよびデータ機能を提供する。Confluentを活用してリアルタイムデータのストリーミングとガバナンスを行い、AIシステムによる運用の最適化、リスク予測、各業界の規制要件に対応した成果の創出を支援する。

 サイバーセキュリティ運用のモダナイゼーションに向けては、AI主導の防御およびセキュリティ機能を提供し、対応力の強化と迅速化を支援する。

 ハイブリッドクラウドのモダナイゼーションに向けては、オンプレミスとクラウド環境にまたがる重要ワークロードの刷新を支援する。規制の厳しい業界にも対応し、Red Hat OpenShiftをGoogle Cloud Consoleから直接利用できる。

 AI主導のワークフローの高度化については、Geminiとwatsonx Orchestrateを統合し、意思決定の自動化とエージェントの高度化を進めるとともに、watsonx.dataと連携して、より柔軟にインサイトを生成し、高度なアプリケーションの実現を支援する。

 運用レジリエンスとガバナンスについては、HashiCorpおよびApptioの技術を活用したIBMの自動化技術とGoogle CloudのAIを組み合わせ、監視、コンプライアンス、パフォーマンスの向上を支援する。