ニュース

NEC、エンタープライズ領域のAI活用に向けAnthropicと戦略的協業を開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は23日、米Anthropicと日本のエンタープライズ領域におけるAI利活用のさらなる加速に向けて、戦略的協業を開始すると発表した。協業により、NECは日本企業で初めてAnthropicのグローバルパートナーになる。

 これまでNECは、自社をゼロ番目のクライアントとする「クライアントゼロ」の取り組みの中で、開発における内部設計からテスト工程を中心にAIエージェントを活用し、業務の高度化や生産性の革新に取り組んできた。今回の協業は、この取り組みをさらに加速させるものだとしている。

 協業では、高セキュリティ、日本特有の法規制準拠、高品質など厳格な要件が求められる金融・製造・自治体などの顧客に対応した、セキュアな業種別の業務特化型AIソリューションを共同開発する。顧客と現場におけるノウハウを組み合わせた共同開発などを通じて、ソリューションの早期展開と導入を進める。

 NECはサイバーセキュリティ領域において、高度化・巧妙化するサイバー脅威から、国内およびグローバルで事業を展開する企業のデジタルインフラを防御するため、AnthropicのAI技術をSOCサービスに活用している。今後、協業を通じて得られる技術やノウハウを活用し、次世代のサイバーセキュリティサービスのさらなる高度化を実現し、顧客に提供していく。

 また、NECの価値創造モデル「BluStellar」を支えるBluStellar Scenarioに、Claude(Claude Opus 4.7)およびClaude Codeを活用し、顧客のトランスフォーメーションを加速していく。具体的には、BluStellar Scenarioである「データ起点の意思決定能力向上による経営/事業管理の良質化と進化」と「顧客理解の高度化による新たなカスタマーサービス体験創出と収益拡大」の2つのシナリオからClaudeを活用し、順次、他のシナリオへの適用を拡大していく。

 これらのAIソリューションの共同開発・展開およびBluStellar ScenarioへのClaude展開を迅速に実現するため、NECグループ約3万人の従業員を対象にClaudeを導入し、高度な価値創出を行うAIネイティブ人材の育成をグローバルで強化していく。また、クライアントゼロの取り組みとして、社内業務での「Claude Cowork」活用を推進し、開発業務の効率化を加速させる。

 さらに、NECはAnthropicからの技術支援およびトレーニング提供を受け、AI高度人材育成を目的とし、社内にCoEを設立する。最新のエージェント型AI開発ツール「Claude Code」を活用して、国内最大規模のAIネイティブエンジニア体制の構築を進める。