ニュース

NEC、ハイブリッドクラウドバイデザインに基づく新たなクラウドプラットフォームソリューションを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は21日、業務要件やシステム特性、セキュリティ、ガバナンスを踏まえた最適な構成をあらかじめ設計するハイブリッドクラウドバイデザインの考え方に基づいた、新たなクラウドプラットフォームソリューションを提供開始すると発表した。

 新ソリューションは、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドといった複数のクラウド環境をシームレスにつなぎ、AIが運用状況や利用データをもとに自律的に管理・最適化を行う、NECの次世代ITインフラ「インテリジェントハイブリッドクラウド構想」の実現に貢献するもの。NECはこの構想の実現を通じて、AI活用を見据えた次世代ITインフラの実装を推進するとしている。

 NECは、さまざまな業種において、顧客のニーズに合わせたハイブリッドクラウド環境の構築および運用支援を行ってきた。ソリューションでは、こうした実績やノウハウを基に、構成や運用の考え方を型化し、ニーズごとに最適化されたクラウド環境を迅速に提供する。複数のクラウド環境を用途や要件に応じて連携・活用することで、柔軟かつ効率的なクラウド活用を実現する。

 ハイブリッドクラウドバイデザインは、マルチクラウド環境の利用を前提に、業務要件、セキュリティ、ガバナンス、将来的な拡張性までを考慮し、最適なクラウド構成や利用ポリシーをあらかじめ設計する考え方。標準化・型化されたサービスおよびアーキテクチャの採用により、設計・構築の効率化と品質の安定化を図る。

 ソリューションは、既存システムのモダナイゼーションを通じて、クラウド環境の高度化・品質向上を支援する新たなクラウドプラットフォームとして展開する。AIによる業務改革を支える基盤実装や、専有環境と組み合わせた最適配置を図るモデルから順次拡充していく。

ハイブリッドクラウドバイデザインに基づいた新クラウドプラットフォームソリューション

 インテリジェントハイブリッドクラウドは、複数のクラウド環境に分散した運用データや利用状況、各所に保存されたデータを仮想的に統合し、AIが必要なデータを横断的に取得・分析できる環境の実現を目指している。障害の予兆検知、パフォーマンスやキャパシティの最適化などを自律的に実行し、環境変化に応じて設定や構成を自動調整することで、ITインフラ全体を最適な状態にする。これにより、従来は人手に依存してきた運用業務を大幅に省力化し、AIによる高度な自動運用の実現を図る。

 さらに、利用者がインフラの構成を意識することなく、業務ニーズに即した最適なIT環境を提供することで、経営判断や施策実行の迅速化に貢献する。また、業務や事業領域におけるAI活用を加速させる基盤として、新たなビジネス価値の創出を支援する。NECは今後、運用実績やノウハウを継続的に蓄積・活用し、AIによる判断・制御の精度を高めることで、ITインフラが自ら最適な状態を維持・進化する、自律型インフラの実現を推進していく。

次世代ITインフラ「インテリジェントハイブリッドクラウド」構想

 NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなど、エンドツーエンドのサービスを提供している。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar」として体系整理した。業種横断の先進的な知見と最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題と顧客の経営課題を解決に導くとしている。