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アトラシアン、プロジェクト管理ツール「Jira」内で利用できるAIエージェント「Rovo Dev」を提供

 豪Atlassian(以下、アトラシアン)は8日、プロジェクト管理ツール「Jira」内で利用できる、コンテキスト認識型AIエージェント「Rovo Dev」の一般提供を開始した。これにより、開発チームはJira上の作業項目を起点として、計画立案からコード変更、テスト実行、プルリクエストの作成・レビューまでを、IDE(統合開発環境)に移る前にJiraの中で進められる。

 Rovo Devは、ソフトウェア開発チームの作業全体を理解してサポートするAIエージェント。Atlassian Teamwork Graphを基盤に、顧客の会社やプロジェクト、目標を把握した上で、Jira、Confluence、Bitbucket、Jira Service Managementなどのツールを横断的に連携する。

 Rovo Devは、コードだけでなく、ビジネスの背景やドキュメント、チケット、コードの履歴なども統合し、開発者が常に全体像を把握できるようにする。2025年10月にCLI版の提供を開始したが、今回、Jira上からRovo Devを直接実行する機能を追加した。

 今回のJira対応により、Jiraのワークアイテムに含まれる要件や過去の経緯をもとに具体的な実行プランを生成して、その承認後は安全なクラウドサンドボックスでコード変更とテストを行い、レビュー可能なプルリクエストとしてJiraのワークアイテムに結び付け、「Jira起点の現実的な開発ワークフロー」を実現する。

Jira内部からRovo Devを実行

 これまでのソフトウェア開発では、計画はJira、実装はIDE(統合開発環境)、リポジトリやプルリクエストの管理はGitHubやBitbucketといったように、複数のツールを行き来する必要があったが、JiraからRovo Devを起動することで、そうした作業を大きく減らせる。「ワークアイテムを開く→Rovo Devを起動→完了したらPR(プルリクエスト)を確認」という流れがJira内部で完結するため、開発者はより難易度の高い設計やレビューなどに集中しやすくなる。

 作業の起点と成果物がJiraのワークアイテムと紐付き、Rovo Devの計画や進捗もJira側で可視化される。プロダクトマネージャーやデザイナーなどの非エンジニアも、いつも使っているJiraのワークアイテム画面から、AIがどんな変更を行ったかを把握できる。

 Jiraのバックログから複数のワークアイテムに対してRovo Devセッションを立ち上げ、バグ修正、テスト追加、フラグ削除といった作業をAIに実行させることができる。Jiraの自動化機能を使えば、「特定タイプのワークアイテムが作成されたらRovo Devを自動起動」といったルールを作って運用することもできる。

 Rovo Devは、選択したリポジトリを安全なクラウドサンドボックス環境にクローンして処理し、テストや検証もその中で実行する。また、実行権限は「セッションを開始したユーザーの権限」に制限され、PRのマージは人間がレビューして行うため、品質・セキュリティ・コンプライアンスの観点で統制しやすくなる。

 Rovo Devの利用料金は、開発者1人につき月額2730円。