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MetaMoJiが施工管理アプリ「eYACHO」、生成AI技術を応用し帳票作成機能を強化
2025年12月5日 08:30
株式会社MetaMoJiは4日、施工管理アプリ「eYACHO」の新機能を12月中旬より提供開始すると発表した。生成AI技術を応用した帳票作成機能の強化をはじめ、既存機能の強化を中心としたアップデートが行われている。
eYACHOは、建設現場において、備忘録や測量結果の記録、打ち合わせのメモなど、さまざまなシーンで利用される野帳(レベルブック)をデジタル化できる“デジタル野帳”アプリ。手書きや写真、日報などの記録をデジタルで管理したり、図面や資料のペーパーレス化を行ったりできるほか、遠隔地間のコミュニケーションを実現するリアルタイム共有機能も備えている。
その一機能として、Excelなどで作成した帳票フォーマットをPDFでeYACHOに読み込み、必要な部品を選んで貼り付けるだけでフォームを作成できる帳票作成機能が提供されている。同機能では、従来、画像認識AIによって帳票上の入力が必要な箇所を自動検出し、該当箇所にテキストフィールドを自動で追加できたが、そのフィールドを日付や写真などのフィールドに変更する場合は手動での設定が必要となっていた。
しかし今回のアップデートにより、OCRと生成AI技術を応用することでフィールドの種類を自動判定し、テキストだけでなく日付や写真などのフィールドも自動で追加できるようになった。
また、設計図上に断面図で明示されることの多い鋼材が図形として使用できるようになったH形鋼、山形鋼、角形鋼管など5種類の鋼材について、JIS規格に準拠したものを中心に76パターンが追加されている。色の変更やサイズの拡大・縮小にも対応するとのこと。
このほか今回は、個人の経験や知識に依存しない安全衛生管理を可能にする「安全AIソリューション」のAndroid版対応や、レイヤーの一括追加・削除への対応、J-COMSIAが認定するほかのアプリで撮影した工事写真のインポートへの対応などが行われている。