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デル・テクノロジーズ、データ保護ソリューション「Dell PowerProtect」の機能強化を発表
2025年11月14日 08:30
デル・テクノロジーズ株式会社は13日、データ保護ソリューション「Dell PowerProtect」ポートフォリオの機能強化を発表した。これにより、高速でスマートなサイバーレジリエンスを実現するとしている。
「PowerProtect Data Manager」の最新リリースでは、エコシステム、セキュリティ、スケーラビリティを拡大する機能強化を行った。Dell NativeEdge連携機能により、Dell NativeEdgeインフラストラクチャー上の仮想マシン(VM)のイメージレベルのバックアップとリカバリーが可能になり、エッジワークロードの重大な保護ギャップが解消される。
Nutanix AHV保護では、Prism Centralとのネイティブな統合により、エンタープライズグレードのサイバーレジリエンスをNutanixのハイパーコンバージド環境に拡張する。この統一されたマルチハイパーバイザーアプローチにより、AHV向けの個別のバックアップソリューションが不要になるため、管理が簡素化され、多様な仮想化プラットフォームにわたって一貫した保護機能を維持できるようになる。
Anomaly Detection(異常検出)レビュー分析ページは、新たなセキュリティ分析インターフェイスで、バックアップ操作をセキュリティインテリジェンスに変換する。一元化された異常管理と実行可能なワークフローによりランサムウェア調査を効率化し、インシデント対応を迅速化する。
Archive to Object(オブジェクトへのアーカイブ)の強化では、仮想マシン、ファイルシステム、SQL Serverワークロードに対するMicrosoft Azureのサポート、およびAIXプラットフォームのサポートにより、長期間のデータ保存を可能にし、さまざまなインフラストラクチャーにわたって費用対効果の高い一貫したデータライフサイクル管理を実現する。
これらのソフトウェアアップデートに加えて、最新版の「PowerProtect Data Manager」アプライアンスの提供も開始する。スケーラビリティ、柔軟性、パフォーマンスを重視して設計されたPowerProtect Data Managerアプライアンスは、保護と管理を単一の効率的なエクスペリエンスに統合し、管理オーバーヘッドを50%削減。PowerProtect Data Managerアプライアンスと「Data Domain」を一元管理することで、管理しやすいインターフェイスによって一貫した運用が可能になるとしている。
「PowerProtect Backup Services」では、Azure Blob Storageをサポートする。Microsoft Azureのワークロードを、エージェントレスでクラウドネイティブなSaaSで保護できるようになった。これにより、ストレージオプションが拡充され、運用を簡素化できる。
GovCloudおよびハイブリッドワークロード向けの新たなランサムウェア拡張機能は、提供範囲を政府機関へと広げ、専門的で安全性の高いクラウド環境で稼働するハイブリッドワークロードに堅牢なランサムウェア保護を提供する。
「PowerProtect Data Domain Operating System」では新機能の追加により、Data Domainアプライアンスを支えるソフトウェアをさらに強化した。仮想テープライブラリ(VTL)のセキュアスナップショット機能により、VTLの不変性が可能になる。HDDとオールフラッシュストレージの速度と効率性を活用して、バックアップアプリケーションに影響を与えることなく、脅威や人為的ミスからバックアップを保護する。
クラウドサポートの拡大では、Azure上の「Dell PowerProtect Data Domain Virtual Edition」の容量が384TBに増加し、さらなるバックアップの統合が可能になった。これは、AWS M7iインスタンスのサポートとともに、コンピューティングコストを削減しながら、クラウドを大規模なワークロードに活用するのに役立つとしている。
「Dell PowerProtect Cyber Recovery」と「CyberSense」では、最新アップデートによりセキュリティと運用効率を強化した。HYCUが作成したバックアップを安全に保管および復元できるようにすることで、顧客のサイバーレジリエンスとセキュリティ対策の強化を継続して推進する。
運用効率では、Azureで384TBまでの「Data Domain Virtual Edition」を使ったデータ隔離(ヴォールティング)をサポートし、1台のCyberSenseサーバーを複数のサイバーリカバリーサーバーにわたって管理できるようにすることで、リソース割り当ての最適化と運用の改善を支援する。