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デル・テクノロジーズ、「Dell PowerProtect Data Domain All-Flash」アプライアンスを提供開始
2025年9月4日 14:24
デル・テクノロジーズ株式会社は4日、「Dell PowerProtect Data Domain All-Flash」アプライアンスの提供開始と、「Dell PowerProtect」ポートフォリオ全体にわたって、サイバーレジリエンスソフトウェアのアップデートをはじめとする機能を強化したと発表した。
Dell PowerProtect Data Domain All-Flashアプライアンスは、従来製品と比較して最大で4倍高速なデータ復旧と、2倍高速なレプリケーションを実現し、リカバリー時のダウンタイムを最小化する。さらに、2.8倍高速なバックアップデータ分析が、「Dell PowerProtect Cyber Recovery」ヴォールト内のデータの完全性を検証する。
省スペースと省エネルギーを実現しており、パフォーマンスに一切影響を与えることなく、ラックスペースを40%、消費電力を最大80%削減し、最大65:1のデータ削減を達成する。
セキュリティ機能の面では、標準搭載されたデータの不変性(DIA)、暗号化、ハードウェアのRoT(Root of Trust:信頼の起点)が、悪意あるデータ改ざんから確実に保護する。
「Dell PowerStore」および「Dell PowerMax」とのネイティブな連携が、高速で効率性に優れた安全なバックアップとリカバリーを実現するとともに、広範なバックアップソフトウェアのエコシステムもサポートする。
デル・テクノロジーズでは、PowerProtect Data Domain All-Flashアプライアンスは、単なるバックアップソリューションではなく、企業が重要なデータを保護しながら、さまざまなリソースを最適化し、新たに出現する脅威への先んじた対応を可能にする、モダンなサイバーレジリエンスの基盤を提供するとしている。
また、PowerProtectポートフォリオのアップデートでは、エンドツーエンドのサイバーレジリエンスを提供する能力を強化した。
「Dell PowerProtect Data Manager」では、エコシステム、セキュリティ、仮想化を強化する新機能を追加した。これらの機能には、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)環境へのデプロイ、「PowerMax」連携およびオブジェクトストレージ連携用プロキシのSUSE環境デプロイ、オブジェクトストレージのアーカイブ先としての「Wasabi with Dell ObjectScale」のサポートなどが含まれる。
「PowerProtect Cyber Recovery」では、ランサムウェア攻撃からの復旧と運用効率の重大な課題に対応する機能を強化した。これには、「PowerProtect Data Domain All-Flash」アプライアンスのサポートと、「CyberSense分析」の対象として、CommvaultクライアントダイレクトバックアップによるOracleデータベースのデータをサポートすることが含まれる。
「PowerProtect Backup Services」では、従来のAWSに加えて、Microsoft Azure Storageもバックアップターゲットとして利用できるようになった。Backup Servicesは、Microsoft Dynamics 365のシームレスなバックアップと細かい項目レベルのリカバリーもサポートしている。これにより、本番稼働しているサイトとサンドボックス環境の両方の復旧が可能になる。さらに、Backup ServicesはDynamics 365に加えて、Microsoft 365、Azure VM、Entra IDに信頼性の高いサイバーレジリエンスを提供することで、Microsoftデータ管理環境を信頼できる単一のプラットフォームに統合する。
デル・テクノロジーズでは、PowerProtect Data Domain All-FlashアプライアンスをはじめとするPowerProtectポートフォリオにより、サイバーレジリエンスの強化を支援し、リスクを最小化しながらインフラストラクチャーを最適化することで、事業継続性を確立し、顧客はより安全でレジリエントな未来を築くことが可能になるとしている。