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ゼットスケーラー、利用するSaaSやクラウドアプリケーションの監視プラットフォーム「Zscaler Digital Experience」の新機能を発表
2025年11月10日 08:30
米Zscaler(以下、ゼットスケーラー)は現地時間10月29日、従業員が利用するSaaSやクラウドアプリケーションの遅延や障害といった状況を可視化する、クラウド型の監視プラットフォーム「Zscaler Digital Experience(ZDX)」の新機能を発表した。
ZDXの新機能のうち、ネットワークインテリジェンスでは、ISPのボトルネックを特定し、組織がZscaler Internet Access(ZIA)を活用して、トラフィックをZscaler Zero Trust Exchangeの別のデータセンターに再ルーティングできるようにする。これにより、高速な接続を確保し、ユーザーの生産性に影響を与える障害を最小限に抑える。ISPの障害を迅速に回避することで、組織はエンドユーザーの生産性を向上させ、問題解決時間を数日から数分に短縮できる。
Zscaler Managed Monitoringは、世界各地の拠点から得られるマルチパスインサイトを活用し、重要なSaaSやカスタムWebアプリを24時間365日監視する。これにより、ネットワーク運用部門は問題をプロアクティブに検出し、アプリケーションプロバイダーにSLAを確実に順守させることで、生産性に影響を与える障害を削減できる。ISPの責任を明らかにすることで、補償を求めたり、より有利な条件を求めて交渉したりできる。
デバイスヘルススコア、システムイベント、修復関連の機能では、デバイスの健全性とパフォーマンスに関する組織全体の可視性を提供し、個別の問題だけにとどまらず、複数のユーザーに影響するハードウェアやソフトウェアの広範な問題をプロアクティブに解決できるよう支援する。これらの新機能により、管理者によるデバイスの健全性の監視、利用状況の最適化、リモート修復が可能になり、デバイスのライフサイクルを延長し、ハードウェアの更新コストを削減するとともに、エンドユーザーに影響を与える障害を最小限に抑えられる。
これら一連の新機能により、組織のIT環境におけるパフォーマンスの問題を、より迅速に特定・修正できる。インターネットとエンドポイント全体のインサイトをリアルタイムで提供し、問題検出の所要時間を98%短縮するとともに、問題を数分で解決できるようにすることで、SLAの順守とダウンタイムの最小化を支援する。この機能強化がもたらす可視性により、あらゆる場所のユーザーに対してシームレスなゼロトラストエクスペリエンスを提供し、生産性を最大化できるとしている。