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STNet、2拠点のGPUサーバーを高速・低遅延ネットワークで接続した「遠隔GPUクラスター」などの実証実験を実施

 株式会社STNetは4日、離れた場所に設置したGPUサーバーを高速・低遅延な通信ネットワークで接続した「遠隔GPUクラスター」と、液冷方式を採用したGPUサーバーの運用について、実証実験を行うと発表した。同社は実験環境の構築を進め、2026年度上期中に実験を開始する予定としている。

 実証実験では、2つのデータセンターに分散配置されたGPUサーバーを高速・低遅延ネットワークで接続し、巨大なコンピューティングリソースとして使用する遠隔GPUクラスターの実現性を検証する。また、共同実験者(ソフトウェア開発企業など)のシステムなどを用いて、その性能や使い勝手、運用課題などを評価する。

 さらに、電力消費と発熱量が極めて大きいGPUサーバーを効率的に運用するため、液冷方式のGPUサーバーと周辺設備を導入し、データセンターにおける液冷設備の運用課題を評価する。

 STNetは、実証実験の結果を通じて得られた「遠隔GPUクラスター」や「液冷設備」の構築・運用ノウハウの知見を生かし、各種サービスの検討を進めていくとしている。

実証実験における設備構成のイメージ