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STNet、香川大学と「プライベートLTEシステム」の実証実験を実施

 株式会社STNetは6日、国立大学法人香川大学創造工学部三木研究室と共同で、自営用の無線通信ネットワークである「プライベートLTEシステム」に関する実証実験を実施すると発表した。

 実験を行う「プライベートLTEシステム(sXGP)」は、携帯電話で広く使われているLTE方式を用いて、自社専用の無線通信ネットワークを構築できるシステム。Wi-Fiのように免許が不要で比較的簡単に利用でき、市販のスマートフォンが通信デバイスとして活用できるなどの特徴がある。また、自社専用の無線通信ネットワークとなることから、高い秘匿性を有し、公衆網の輻輳などの影響を受けないという特徴もある。

 実験は、プライベートLTEシステムに関するノウハウを得ることを目的として、香川大学キャンパス内にシステムを構築。伝搬特性を調査するとともに、通信料が必要な公衆網を介することなくスマートフォンから大学内のコンテンツにアクセスしたり、学生同士での通話を想定した実証実験を行う。

 実験の実施にあたっては、香川大学が実験のフィールドを提供し、STNetと共同で実験用システムの構築などを行う。実施期間は2019年12月~2020年12月(予定)。

 STNetでは、今回の実証実験で得られた成果を活かして、プライベートLTEシステムの他の分野への適応や新たなビジネスへの展開についても検討を進めていくとしている。