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JSOL、企業CSIRTの導入・継続的改善を支援する統合サービス「J's ARMOR」を提供

 株式会社JSOLは10月30日、企業におけるCSIRTの導入および継続的改善の課題を解決するための包括的サービスとして、統合CSIRTサービス「J's ARMOR」を提供開始したと発表した。

 J's ARMORは、JSOLのセキュリティソリューションと、これまでに多くの顧客を支援してきたCSIRT業務の実績およびノウハウを活用し、それぞれの企業固有の業務とJSOLが標準化・効率化を行った業務プロセスを柔軟に組み合わせることで、高い汎用性を実現する。

 教育や訓練、脆弱性管理などのCSIRTの各機能について、それぞれの業界に適合させた形で業務プロセスの標準化を行っており、各企業の個別事情に合わせた業務についても柔軟に追加できるようにしている。さらにAIなどを活用することで、CSIRTに関わる業務タスクを自動化して業務負荷を低減し、スピードの向上および対応力の強化を実現する。自社で独自にCSIRTを立ち上げる場合と比較して、コストを最大50%削減できるとしている。

 J's ARMORでは、さまざまな技術を持つ専門要員を配置することで、CSIRT業務の高度化を実現する。また、各企業間で重複する最新情報収集、文章や教育資材の整備などを統合し、業務プロセス標準化と合わせて効率化と対応スピードの向上を実現するとともに、継続的な改善についても進めていく。

 JSOLの専門部隊が、CSIRT体制の構築に加え、維持管理を代行する。具体的には、業務全体から一部まで、コンサルティングから実務までを柔軟に支援する。企業外に情報を出さないローカルLLMを活用することで、不審なメール受信時の影響確認などの頻度の高い「IT利用者からの問い合わせ」対応について、効率化・高速化を実現する。さらにAIの活用領域においても機能拡張を進め、幅広いCSIRT業務を継続的に支援する。

 JSOLの専門家が、最新の各種業界ガイドラインやグローバルなCSIRTモデルに準拠した最適なCSIRTサービスを提供することで、品質の最適化を実現する。さらに、JSOLがこれまでに培ってきたノウハウをもとに標準化された運用ルールを適用することで、短期間での運用開始が可能となり、迅速な対応が図れる。CSIRTの運営に必要なさまざまなサービスやツールを組み合わせて提供するほか、上流(高スキル領域)から下流(作業領域)まで、顧客のニーズに応じたトータルサービスを実現する。

 JSOLでは今後、J's ARMORにおけるAI活用の領域をさらに拡大し、スピード向上とコスト低減を実現する機能拡充を順次進めていく。より多くの企業に対してセキュリティインシデントの低減と発生時の影響最小化に貢献するとともに、顧客ニーズに応じたソリューション機能の拡充を進める。こうした取り組みのもと、統合CSIRTの販売促進を含めたサイバーセキュリティ領域において、2030年度売上高100億円を目指すとしている。