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NEC、信用金庫向けの「営業支援クラウドサービス」に生成AI機能を追加 訪問先の事前調査などを支援

 日本電気株式会社(以下、NEC)は24日、信用金庫向けに提供している「営業支援クラウドサービス」に、生成AI機能を新たに実装すると発表した。2026年春ごろの提供開始を予定している。

 「営業支援クラウドサービス」は、全国50以上の信用金庫で採用されているパッケージソフトウェア「信用金庫向け営業支援システム」をクラウドサービス化したもの。信用金庫の渉外・営業活動サイクルに基づき、本部と営業店が一体となった営業計画の立案から実行・管理・分析までをサポートできるという。

 今回発表された生成AI機能は、3つの機能から構成される。

 1つ目は、加工された公開情報や地域金融機関内の取引データをもとに、訪問先企業の業況や業界動向を自動整理し、効率的な事前準備を支援する「訪問先の事前調査」機能。2つ目は、商談記録や稟議資料を生成AIが解析し、交渉の要点や潜在的な課題を自動抽出する「交渉履歴の要約・課題抽出」機能で、職員間の連携が円滑になるほか、次回提案にもつなげやすくなるとした。

 また3つ目として、顧客属性や取引実績に基づき、融資、資産運用、事業承継などの提案シナリオを自動生成し、営業活動の質を高める「セールスシナリオ立案」が提供される。

 なお、NECは今後も、地域金融機関のニーズに応じた生成AI機能を順次追加し、営業店の生産性向上とコンサルティング営業の高度化を支援する考えだ。