NEC、信用金庫向けの「営業支援クラウドサービス」を提供　総合的な営業力の強化を支援

　日本電気株式会社（以下、NEC）は20日、信用金庫向けに、本部と営業店が一体となった営業計画の立案から実行、管理、分析までをサポートするクラウドサービス「営業支援クラウドサービス」を、10月より提供開始したと発表した。

　「営業支援クラウドサービス」は、全国55の信用金庫で採用されているパッケージソフトウェア「信用金庫向け営業支援システム」をクラウドサービス化したもの。現行のパッケージソフトと同等の業務機能を備えており、営業活動における事務の効率化や情報の利活用促進、プロセスの可視化を実現することで、総合的な営業力の強化に貢献するという。

　具体的には、訪問予定やターゲットリストの作成、日報登録、目標設定などを行う「営業推進機能」や、訪問先での集金・預かり処理を行う「渉外支援機能」など、現行のパッケージソフトウェアと同等の、信用金庫の業務に特化した業務機能をサービス型で提供する。また、ユーザ会などを通じて収集したニーズを踏まえ、サービス側でバージョンアップを行うため、最新の機能をタイムリーに利用できる点もメリットとした。

　さらに、パッケージソフトウェアでの導入実績をもとに、カスタマイズ要件となることが多い各種帳票をパラメータで選択可能にすることで、各信用金庫の運用に合わせた、柔軟な帳票選択を実現している。

　なおサービス基盤としては、NECが日本国内の自社データセンターからサービスを提供しているクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を採用しており、最新の主要国際規格ISO/IEC 27017を取得しているほか、FISC安全対策基準にも準拠しているとのこと。また、外部攻撃と内部不正の両方のリスクへの対策を行うなど、信用金庫が安全・安心に利用できる強固なセキュリティを確保したクラウドサービスを提供するという。

　価格は、月額75万円（税別）から。別途、初期費用や回線利用料が必要となる。NECでは、2026年までに30金庫への提供を目標としているが、すでに第1号ユーザーとして、兵庫県の西兵庫信用金庫が10月より稼働開始しているとのこと。