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日立システムズ、生成AIを用いて営業プロセスの改善を支援するパッケージ「営業向けアシスタントAI」

 株式会社日立システムズは22日、同社が蓄積してきた業務ナレッジと生成AIを組み合わせ、さまざまな業種の固有業務を自動化し、フロントラインワーカーの生産性向上に寄与するアシスタントAIサービスの第2弾として、営業担当者の業務をサポートするAIパッケージ「営業向けアシスタントAI」を提供開始すると発表した。

営業向けアシスタントAIの全体像

 アシスタントAIサービスは、日立システムズが公共・社会インフラ、金融、産業・流通などを中心に、さまざまな企業・組織の課題解決で蓄積した業務ナレッジと生成AIを組み合わせ、各業種固有の業務を自動化し、フロントラインワーカーの生産性向上に寄与するサービスである。

 第1弾として、「製造業向けアシスタントAI」をすでに提供しているが、今回は、マイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを活用し、日立システムズが持つ生成AIユースケースを実装した「営業向けアシスタントAI」を第2弾として提供開始する。

 サービスでは、企業の社外向けWebサイトに掲載されている商品情報のデータや、カタログ・提案資料を作成する際に参考にする自社の用語集といった表現ガイドラインのデータをAIが分析し、営業プロセスの効率化と営業活動の質向上をサポートするという。

 具体的には、カタログや営業資料の作成、メール・テレマーケティング用スクリプトの作成など、営業関連業務の効率化を支援する機能を備えているほか、エンドユーザーのニーズに合わせた商材をAIが提案する機能も搭載した。これにより、利用企業の営業活動の効率化と質の向上をサポートし、企業の売り上げ拡大を支援するとのこと。

 なお、開発にあたっては、日立システムズの営業担当者を対象にした社内実証実験を行い、営業コンテンツ作成時の審査業務、テレマーケティングにおけるトークスクリプト作成において、1カ月あたり50%の作業時間削減効果を確認した。今回は、そうした社内実証実験の結果を基に、日立システムズの営業業務に関するドメインナレッジとAIを組み合わせたサービスとして製品化されている。