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Box、AI分類エージェントやランサムウェア対策機能などを備えた「Box Shield Pro」の一般提供を開始

 米Boxは3日(米国時間)、9月の年次イベント「BoxWorks 2025」で公開された新しいセキュリティ機能「Box Shield Pro」の一般提供開始を発表した。

 Boxでは、コンテンツの機密度を分類し、共有・招待・ダウンロード・印刷を制限する「スマートアクセス」、および機械学習を活用して、異常なダウンロードや不審な場所からのアクセス等を検出する「脅威検出」の2つのアプローチで情報漏えいを防ぐセキュリティ機能「Box Shield」を2019年より提供している。

 今回一般提供が開始された「Box Shield Pro」はそのセキュリティ機能を拡大するもので、大きく3つの機能が提供される。

 1つ目の「AI分類エージェント」は、企業ごとのカスタマイズされた機密性定義に基づいて、適切な分類ラベルを文書に自動適用するもの。BoxWorks 2025では、文章の文脈から、その文書が機密文書なのか、社外秘文書なのか、外部に公開してよい文書なのかを自動で判別できると説明されていた。

 なお、適用された分類ラベルには、そのラベルが選ばれた理由も記載されるため、透明性を高め、適用されるセキュリティが信頼できるかどうかを確認するのに役立つとのこと。

 2つ目の「ランサムウェアアクティビティ検出」では、独自の検出アルゴリズムを用いて、Box Drive内での大量暗号化やエンドポイントからの同期ファイルの改ざんなど、ランサムウェア的な挙動の兆候を検出し、アラートとともにセッションを終了したり、影響を受けたコンテンツを復元したりすることができる。

 また、3つ目の「AI脅威分析エージェント」は、AIエージェントがBox Shieldの脅威アラートを分析して重要な情報を分かりやすく要約する機能で、2026年初頭の搭載が予定されている。

 なお「Box Shield Pro」は、既存のBox Shield、Enterprise Plus、Enterprise Advancedといったプランのアドオンとして契約可能になる。