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日立システムズ、生成AIのPoC環境を早期・安価に構築する「おてがる生成AIパック」

 株式会社日立システムズは5日、業務効率化のために生成AIを導入したい企業などに向けて、生成AIの有効性を検証するパッケージ「おてがる生成AIパック」を提供開始すると発表した。日本マイクロソフトのAIサービスである「Azure OpenAI Service」を基盤として利用したもので、マルチクラウドソリューション「Gateway for Business Cloud」の新ラインアップとして提供する。

 「おてがる生成AIパック」は、生成AIに触れたことがないユーザーでも直感的に利用できる、シンプルなUIを実装したサービス。Microsoft Azure(東日本リージョン)内のAzure OpenAI Serviceを利用し、利用企業ごとの専用環境として提供されるため、社内環境に存在するデータも含めて、安全に利用できるという。

 また最短1カ月の短納期、初期費用が100万円以下の低価格で提供するため、必要最低限の機能に絞っているのも特徴で、具体的には、以下の4つが提供される。

1)直感的に利用できるシンプルなUI機能
2)標準チャット機能(GPTチャット機能、ボタン1つで入力された長文を要約する機能)
3)最適な回答を得られた際のプロンプト(質問や指示)をテンプレートとして登録し、再利用できる機能、
4)ログイン時に安心な多要素認証機能

 さらにオプションとして、利用企業独自のUI設計や、企業のポリシーに合わせた環境構築を支援するPoC支援サービスなどをオプションメニューとして用意する。

 価格(税別)は、初期費用となる初期導入パックが98万円、基本サービスが月額5万円(年間契約前提)。別途、Microsoft Azure利用料金などが必要になる。

 なお日立システムズでは、利用例として、複雑な資料や社内規定のサマリー化、回収した顧客アンケートの傾向分析、自社セミナーの集客文書作成、社内ルールに沿った報告書の作成などを挙げた。