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電通、事業開発の課題を可視化・分析する「dentsu BX 事業開発アセスメントプログラム」を提供

 株式会社電通は8日、企業の事業開発における課題を可視化し、解決に導く新ソリューション「dentsu BX 事業開発アセスメントプログラム」の提供を開始した。同ソリューションでは、新規事業開発や既存事業の再構築における課題を可視化し、「9つのピース」で課題を俯瞰的に分析する独自のフレームワークを用いた診断プログラムを提供する。

 電通では、新規事業の創出や既存事業の変革に取り組む企業から、「新規事業をローンチしたものの、成長の兆しが見えていない」「組織全体の推進力が生まれにくく、一部の社員の熱意に頼っている」「事業戦略と組織体制が噛み合いにくい」などの相談が多く寄せられているという。これらの課題の根本には、「事業開発に必要な要素の不足やズレ」があると捉え、事業開発の課題を可視化し、俯瞰的に分析するためにソリューションを開発した。

 事業開発を成功に導くためには、「新たなバリュー創出」「事業戦略・基盤開発」「熱量高い人材組織文化」の「3つの要素」が重要だと考え、そこに3つの開発プロセス(構想/計画、設計/開発、実装/拡張)を掛け合わせた独自の9Piecesフレームワーク(Vision/Design/Impact/Modeling/Development/Channel & Alliance/Teaming/Culture/Program)を開発した。

事業開発を成功に導くために必要な「9Piecesフレームワーク」 >

 dentsu BX 事業開発アセスメントプログラムでは、このフレームワークに基づいた事業の課題分析を行い、電通独自の強みである「クリエイティビティと生活者インサイト」「グループ連携や企業ネットワーク」「人の心を動かす力」を生かすことで、最適なソリューションを提供する。

 分析を通じて、複雑に絡み合った課題の本質を明らかにし、新規事業の開発や既存事業の再成長に向けた解決方針を提示する。さらに、診断によって明らかになった、不足あるいは噛み合っていないピースを補うために、電通のBX(ビジネストランスフォーメーション)チームが、事業デザイン、サービス設計、UX・UI開発、アライアンス構築、組織文化形成などの領域で伴走支援する。

アセスメントプログラムの提供イメージ

 ソリューションでは、独自のアセスメントシートによる多面的な診断を実施。ビジネスモデルから組織文化の開発まで、事業開発における課題を9つのピースで網羅的に分析し、全45項目の質問を通じて、事業開発の状態を定量・定性の両面から可視化する。

 さらに、アセスメントシートの結果を踏まえ、経営層や現場担当者とのヒアリングセッションを通じて表面化していない悩みを引き出し、事業推進の課題を多角的に抽出する。アセスメントから浮かび上がった課題に沿って、事業開発のプロフェッショナルチームが解決方針を提示するとともに実行まで伴走支援する。

 電通は、これまで培ってきた事業開発支援の知見をもとに開発したソリューションの提供を通じて、クライアントの事業開発における課題となっているピースを補完し、つなぎ合わせることで、新たな事業の創出や既存事業の再成長を支援していくとしている。