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Verkadaのクラウドカメラ、AIによる「動物検知」機能を提供開始
2025年12月8日 08:30
米Verkada(ヴェルカダ)は5日、AI技術を活用した「Animal Detection(動物検知)」機能を提供すると発表した。基本機能として標準実装されているため、利用にあたって追加デバイスやシステムは不要という。
動物検知機能は、AIの活用により、Verkadaカメラの画角に映り込む鳥類・小動物・中型動物・大型動物などの動物を自動で検知・解析するもの。同社のカメラ製品では、「人」「車両」「動き」の検知機能がすでに提供されているが、今回より新たに動物をリアルタイムに検知・通知できるようになった。
具体的には、動物の動きや任意のラインの横断などを自動検知し、Verkadaのスマートフォンアプリやメールなどで、ほぼリアルタイムでのアラート通知を行えるほか、赤外線LEDを使用したナイトモードにより、暗所での動物検知にも対応可能。過去の映像から動物検知イベントを検索することも可能なため、日中から夜間まで継続的に敷地状況を可視化できるとのこと。
また、基本機能として標準実装されているため、利用にあたって追加デバイスやシステムは不要で、防犯目的と併用できることから、導入のハードルが低いことも強みとしている。
Verkadaでは、近年深刻化している獣害対策や、熊(ツキノワグマ・ヒグマ)を含む野生動物の出没状況の把握に同社のカメラ製品を活用できる可能性が広がると、新機能をアピールした。ただし現時点では、動物の個体や種類を判別・限定して検知することはできない。


