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NTTドコモビジネスなど3者、災害時の通信安定化と防災情報のスムーズな配信を目指し実証実験
2025年12月8日 12:25
株式会社NTTデータ北陸、NTTドコモビジネス株式会社、輪島市の3者は5日、「ネットワークスライシング」(以下、スライシング)などの先端技術を活用した災害時の通信安定化と防災情報のスムーズな配信を目指し、情報伝送に関する実証実験を行うと発表した。
この実証では、NTTドコモビジネスが検証中の通信安定化技術であるスライシングなどのネットワーク技術や、地方自治体から住民に向けて防災情報を伝達するためのNTTデータ北陸の防災情報伝達システム「減災コミュニケーションシステム」を活用し、災害発生時においても映像や音声の伝送を安定して実施できることを検証する。
具体的には、輪島市役所前の駐車場にStarlinkに接続された移動基地局車を準備し、能登半島地震の被災者が暮らす仮設住宅団地内に開設された地域の交流・福祉拠点「コミセンマリンタウンBASE」との間で、Starlinkをバックホールとした通信を経由した映像伝送、およびサイネージシステムや「減災コミュニケーションシステム」による防災情報の伝達が可能かを検証する。
なお、検証にあたっては、「コミセンマリンタウンBASE」側の環境で疑似的に混雑環境を作り出し、通常回線ではコミュニケーションが難しい状況でも、スライシングを活用し、安定したリアルタイム映像伝送によるコミュニケーションや災害情報の受信を行えることを確認するとしている。
また防災情報の伝達については、「減災コミュニケーションシステム」によって「コミセンマリンタウンBASE」の屋外に設置されたスピーカーから音声放送を行えること、「コミセンマリンタウンBASE」内に設置されたサイネージにリアルタイムで情報配信できることの2つを確認するとした。
