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NEC、仮想GPUに対応したデスクトップ仮想化ソリューション「VirtualPCCenter 6.7」
2025年10月14日 16:40
日本電気株式会社(以下、NEC)は10日、Hyper-Vの仮想GPU対応などを強化したデスクトップ仮想化ソリューション「VirtualPCCenter」の新版「VirtualPCCenter 6.7」の販売を開始したと発表した。
VirtualPCCenterは、個々のPCを仮想化してサーバー上に集約するソリューション。すべての仮想PCは管理サーバーから一括管理でき、仮想PCの追加・削除はもちろん、リソース配分、可用性の維持、パッチ適用など、システムの管理・運用に必要な中枢機能を総合的に提供するという。また、従来の業務環境はそのままに、サーバーならではの安定性や管理技術を活用できるほか、仮想化によるハードウェア依存の解消、PC導入の簡易化といったメリットを提供するとのこと。
今回の新版では、物理GPUを仮想的に分割し、複数の仮想PCに仮想GPUとして割り当てることで、グラフィック処理など、CPUよりGPUが得意な処理をGPUへオフロードできるようになった。仮想GPUを割り当てた仮想PCではGPUアクセラレーションが可能となり、仮想PCの処理性能が向上するため、仮想PCサーバーのCPU負荷が低減される。
例えば、ビデオ会議利用時には仮想PCのCPU使用率を50%以上低減でき、より快適な仮想デスクトップ環境を提供できるとのこと。なおNECでは、海外の主要製品と比較して、VirtualPCCenterはより低いコストで仮想GPUを導入可能なため、費用対効果の高いVDI環境構築に貢献するとアピールしている。
また今回は、管理サーバー、クライアント管理サーバー、仮想化基盤(Hyper-V)、および仮想PCのサポートOSにWindows Server 2025が追加されている。