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LPI-Japan、Linux学習用教材「Linuxシステム管理標準教科書」のバージョン2.0.0を公開
2025年9月17日 09:00
Linux技術者認定「LinuC」などを実施する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下、LPI-Japan)は16日、Linuxシステムの運用管理を系統立てて学べる学習用教材「Linuxシステム管理標準教科書」を改訂し、新版を「バージョン2.0.0」としてリリースした。
Linuxシステム管理標準教科書は、Linux技術者認定「LinuCレベル1」や「LinuCレベル2」の学習範囲に含まれるLinuxシステムの運用管理に関わる知識を、実習を通して学べるように構成されている。実際にユーザーやファイル、ディレクトリを作成し、Webサーバーなどを動作させながら、運用管理に関する基本的な技術を習得できる。既に公開されている「Linux標準教科書」「Linuxサーバー構築標準教科書」と共に学習することで、Linuxを扱うシステム管理者が知っておくべき運用管理の基本を、実習を交えて理解できる。
2024年から始まった標準教科書の全面改訂プロジェクトに従い、Linuxシステム管理標準教科書もバージョン2として改訂を行った。最新のディストリビューションへの対応に加え、より分かりやすい実習内容になるように洗練させた。バージョン1に記載されていた、現在の実務では不要と思われる項目を削除し、シンプルで学習しやすい構成に変更している。
Linuxシステム管理標準教科書は、クリエティブコモンズライセンスの下で公開する。PDF版、ePub版、Kindle版は9月16日に提供を開始し、製本版は10月下旬に販売を開始する予定。価格(税込)は、PDF版とEPUB版が無料、Kindle版が300円、印刷版が2200円。
Linuxシステム管理標準教科書は、IT技術者コミュニティ「LinuC Open Network」の学習教材開発プロジェクトの協力のもと、オープンなプロジェクト形式で開発を行っている。企画段階から意見交換を行い、事前の技術的な調査、執筆、レビューなどをプロジェクトのメンバーで分担している。今後もコミュニティ内での意見交換やレビューなどを通じて、最新の技術動向への対応や新たなコンテンツの追加などのアップデートを随時行っていくとしている。