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LPI-Japan、Linuxの初心者向け学習用教材「Linux標準教科書」新版をリリース
2024年12月17日 06:15
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下、LPI-Japan)は16日、初心者が基礎からLinuxを学べる学習用教材「Linux標準教科書」を改訂し、「バージョン4.0.0」としてリリースした。
新版は、「Linuxを初めて触る人のはじめの一歩」と位置付け、初学者がLinuxを学ぶ際に必要な最低限の内容に全面改訂している。内容は、Linux技術者認定「LinuC」において、業務で必要とされる体系的なLinuxスキルを習得できる「LinuCレベル1」の学習をする際の基礎知識としても役立つ。
PDF版(無料)、ePub版(無料)、Kindle版(有料)は16日に提供を開始し、製本版(有料)は16日に予約販売を開始した。Kindle版の価格は300円(税込)、印刷版の価格は2200円(税込)。
教科書は、LinuCレベル1認定の101試験と102試験の学習範囲に含まれる、基本的なコマンド、ネットワークの設定と管理、ファイル管理など、Linuxの基礎知識を系統立てて学べるように構成されており、Linuxを初めて触る初学者が独学で手を動かして学習することができる演習中心のテキスト。教科書は既に20万回以上ダウンロードされ、「授業でも独学でも使える実践的な教科書」として、学校教育、若手エンジニア教育、個人学習などに広く利用されている。
新版では、「基本的なLinuxのコマンド操作と簡単なシステム管理を行える」という観点で、手を動かす演習を中心に内容をシンプルにまとめ、全面的に改訂した。教科書で学習することにより、Linuxの体系的な知識を身につける準備ができたことになり、次のステップで「LinuC レベル1」の認定取得に向けた学習をすることで、業務でLinuxサーバーの操作と運用が行えるスキルの習得を目指せるとしている。
教科書はクリエティブコモンズライセンスの下で公開されており、PDF版とePub版は無料で利用できる。教科書は、IT技術者コミュニティ「LinuC Open Network」の学習教材開発プロジェクトの協力にて開発されており、今後もコミュニティ内での意見交換やレビューなどを通じて、最新の技術動向への対応や新たなコンテンツの追加などのアップデートを随時行っていくとしている。