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デル・テクノロジーズ、データ保護アプライアンスやバックアップサービスなど「Dell Data Protection」ポートフォリオを強化

 米Dell Technologies(以下、デル・テクノロジーズ)は現地時間4月30日、サイバー攻撃に対する顧客のサイバーレジリエンスの強化をサポートするため、同社のアプライアンス、ソフトウェア、as-a-Service製品のデータ保護ポートフォリオを拡張したと発表した。

 デル・テクノロジーズでは、「Dell Data Protection」ポートフォリオ全体を高度化し、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジに展開されるデータを保護するためのモダンでレジリエントな基盤の確立をサポートするとしている。

 新しいデータ保護アプライアンスの「PowerProtect Data Domain DD9410」および「DD9910」システムは、大規模エンタープライズに以下を提供できるように設計・構築。既存のワークロードと最新のワークロードの両方に対応するパフォーマンスとして、最大38%高速なバックアップ、最大44%高速なリストアを実現する。また、顧客のデータに対するセキュリティーとサイバーレジリエンスを提供し、効率性では最大11%の消費電力を削減するとともに、65倍の重複排除能力を提供。拡張性では、単一のアプライアンスで最大1.5PBの利用可能容量を提供する。

 「PowerProtect Data Domain」システムは、デル・テクノロジーズの幅広いパートナー エコシステムの中心的な存在として、データ保護ソフトウェアベンダー各社のビジネス成長を支え、それぞれの顧客のサイバーレジリエンス強化に貢献する。

 デル・テクノロジーズが展開するバックアップ as a Service「Dell APEX Backup Services」向けに提供する、バックアップとリカバリーのための統合生成AIアシスタント「Dell APEX Backup Services AI」は、顧客の保護プロセスを効率化する。

 APEX Backup Services AIにより、ユーザーはリアルタイムカスタムレポートのリクエスト、レポート内の変数を調整するフォローアップの質問、AI主導の提案をベースとしたバックアップの障壁の解消が可能になる。

 また、簡単なテキストのプロンプト(質問)によるアシスト付きのトラブルシューティング、ログの分析、エラーのトラブルシューティングによるバックアップおよびセキュリティー体制の理解・把握と改善、顧客固有の環境に合わせてカスタマイズした提案とベストプラクティスによるインテリジェンスな対応の活用、新しいバックアップポリシーの作成から指定のワークロードの新たなバックアップの実行まで、管理作業の簡素化ができるとしている。

 「PowerMax」向け「PowerProtect Data Manager」の「Storage Direct Protection」は、複数のストレージアレイの高速バックアップとリカバリーとして、1回のバックアップで1時間あたり最大46TB、リカバリーでは1時間あたり最大21TBを実現する。

 また、元のシステムへの完全な復元または代替「PowerMax」システムへの復元、安全なデータ保全およびオプションによるサイバーボールトとの統合、一元化した管理とオーケストレーションによるシンプルな運用、マルチクラウドサポートによる「PowerProtect Data Domain」のレプリケーションとクラウドティアリングを実現する。

 PowerProtect Data Domain DD9410およびDD9910システム、Dell APEX Backup Services AIはすでに全世界で提供開始している。Storage Direct Protection for Dell PowerMaxは、2024年第3四半期に全世界で提供開始の予定。