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デル・テクノロジーズ、プライベートクラウドインフラを強化する新機能・製品を発表

 米Dell Technologies(以下、デル・テクノロジーズ)は現地時間24日、プライベートクラウドインフラストラクチャーの機能強化を発表した。今回の機能強化は、従来のワークロードと最新のワークロードの両方をより高速かつ効率よく、安全に管理、構築できるように支援するものだとしている。

 「Dell Private Cloud」は、オンプレミスおよびSaaS導入オプションを備えた「Dell Automation Platform」を通じて提供される。顧客は、希望するクラウドOSスタックと「PowerStore」「PowerFlex」「PowerMax」などの分離型インフラストラクチャーにより、プライベートクラウドの導入を容易に自動化、拡張、管理できる。顧客はインフラストラクチャーの管理と監視に、AI主導型の自動化を活用できる。

 さらに、「Dell NativeEdge」を「Dell Automation Platform」に統合することで、分散型クラウドおよびエッジ環境全体にわたる運用の簡素化とセキュリティ強化に最適化されたフルスタックソリューションを提供する。

 Dell Private Cloudは、PowerStore、PowerFlex、PowerMaxをサポートし、すでに提供開始している。Dell Automation Platformと統合されたDell NativeEdgeも、すでに提供開始している。

 ストレージ製品「Dell PowerStore」では、Nutanix Cloud Platformとの統合と、QLCモデルの追加を行った。Nutanix Cloud PlatformソリューションがまもなくPowerStoreをサポートし、Nutanixのクラウド運用モデルと組み合わせることにより、インフラストラクチャー導入における選択肢の拡大と制御に対するニーズに応える。

 新製品の「PowerStore 5200Q」は、QLCフラッシュのコスト効率を生かした大容量パフォーマンス、クラスターあたり最大25PBの柔軟なスケーリング、既存のPowerStoreクラスターとの統合によるワークロード配置の最適化を実現する。

 PowerStoreソフトウェアの新機能は10月に提供開始予定。Nutanix向けのDell PowerStoreサポートは、2026年春に早期アクセスで利用可能。PowerStore 5200Qは、10月に提供開始予定。

 ソフトウェアデファインドブロックストレージ製品「Dell PowerFlex」のUltraリリースでは、Scalable Availability Engine(SAE)を採用した。これにより、効率性と信頼性が向上し、ワークロード管理が大幅に簡素化され、コストが削減される。PowerFlexの新機能は、10月に提供開始予定。

 オールフラッシュストレージ製品「Dell PowerMax」では、自動化を強化し、ワンクリックかつ6秒未満で完了するソフトウェア更新、ゼロタッチの管理インストール、レプリケーションモード変更の手順を最大66%削減する機能により、組織はより価値の高いタスクに専念できるとしている。PowerMaxの新機能は、10月に提供開始予定。

 データ保護製品の「Dell PowerProtect」では、リモートオフィスや小規模環境向けのコンパクトなアプライアンス「Dell PowerProtect Data Domain DD3410」を発表した。このアプライアンスは、幅広いパートナーとバックアップソフトウェアのエコシステムと、PowerStoreおよびPowerMaxとのネイティブ統合をサポートする。

 また、一元管理と一貫した運用を実現する最新のソフトウェアデファインドソリューション「Dell PowerProtect Data Manager」アプライアンスを発表した。同製品は、異常検知、データの不変性や一貫性の確保などのエンタープライズグレードの保護によってサイバーレジリエンスを強化し、混乱や脅威から保護する。

 PowerProtect Data Domain DD3410は、2026年第1四半期に提供開始予定。PowerProtect Data Managerアプライアンスは、2025年第4四半期に提供開始予定。