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NRI、複数のAIパートナー企業と連携し企業の生成AI活用を支援する「AI共創モデル」を構築
2025年8月28日 13:06
株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は27日、企業における生成AIの実装を加速するための「AI共創モデル」の構築を6月より開始したと発表した。この取り組みでは、NRIが日本マイクロソフトおよび複数のAIパートナー企業と連携し、日本企業の生成AI活用を段階的かつ包括的に支援する体制を構築。それぞれの強みを生かして生成AIのサービスやソリューションを提供し、企業での活用を加速させるとしている。
「AI共創モデル」は、NRIのコンサルティングやシステム開発力に加えて、日本マイクロソフトの生成AIおよびクラウド技術、AIパートナー企業の専門性を組み合わせ、それらの相乗効果を生かして、企業の生成AI活用段階に応じて幅広く支援を提供する枠組みである。
具体的には、企業の生成AI活用段階に応じて、以下の3ステージで支援を提供する。
・ステージ1:単タスク・小規模業務での生成AI活用
・ステージ2:業務プロセスや顧客向けサービスへの生成AIの組み込み
・ステージ3:生成AI活用を前提としたビジネスモデル変革・事業変革
AIパートナー企業としては、データアルゴリズムに強みを持ち、保有するAIモジュールを活用して企業のニーズにマッチする生成AIソリューションを提供する「株式会社ACES」AIエージェントの業務への導入から、新規事業開発支援、経営層向けのAI研修、技術研修までを伴走支援する「株式会社ギブリー」、NRI社内での開発体制強化やエンジニア支援を起点として、企業の開発組織におけるAIエージェントを中心としたアプリケーションの開発の迅速化と生産性向上を支援する「株式会社エーピーコミュニケーションズ」――の3社が参画。これらの企業の強みを生かした支援体制を構築する。なお、AIパートナー企業は今後、適宜追加していく予定だ。
NRIでは、今後3年間でAI共創モデルを通じて100件のプロジェクトを創出するとともに、これらのプロジェクトの推進に必要な500名のAI人材をNRIグループ内で育成し、実践に投入することを目標としている。