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アイ・オー・データ機器、中小企業向けNASのスタンダードモデル「HDL-LVシリーズ」を発表
2025年8月27日 06:30
株式会社アイ・オー・データ機器は26日、法人向けNAS製品「LAN DISK」の新製品となる「HDL-LVシリーズ」を発表した。製品ラインアップは、4ドライブラックマウント型「HDL4-LVUシリーズ」、4ドライブデスクトップ型「HDL4-LVシリーズ」、2ドライブデスクトップ型「HDL2-LVシリーズ」。
HDL-LVシリーズは、中小企業向けの「スタンダードモデル」として開発された製品。4ドライブモデルは最大32TBの大容量に対応し、データの安全性と拡張性を両立する。機能を厳選することでコストパフォーマンスにも優れ、これまでNASになじみのなかった企業でも気軽に導入できるとしている。
HDL-LVシリーズでは、RAID崩壊によるデータ消失を防ぐ、アイオー独自の冗長化技術「RAIDeX」に対応する。RAIDeXでは、HDD 2台を1組のペアとして使って「ファイル単位の複製」を行うことで、HDDがペアで同時故障する確率を極めて低くする。このほか、リビルド時間を短縮したり、データを維持したまま実効容量を拡張したりすることも可能だ。
また、RAIDeXは法人向けLAN DISKの約84%で利用されており、リリース以降、データの全消失事例は一度もないという。
さらに、NASの状態を遠隔地からいつでも確認できるクラウドサービス「NarSuS」を無償提供する。NarSuSの運用で得られたビッグデータを使い、独自の技術で異常を検知し、HDDの交換タイミングを通知する。これにより、機材の準備や他部署への案内など、計画的な対応で負担を最小限に抑えられる。
ランサムウェア対策として、HDL-LVシリーズはランサムウェアによる探索からUSB HDDを隠す機能を搭載し、バックアップデータを不正な暗号化から守る。
4ドライブデスクトップ型「HDL4-LVシリーズ」の価格(税込)は、容量4TBモデルが15万6200円、容量8TBモデルが17万2700円、容量16TBモデルが26万1800円、容量32TBモデルが48万9500円。
また、Amazonでは、HDL-LVシリーズと有償保守をセットにした限定モデルを販売する。5年間の標準保証に加え、交換用HDDを配送する「お届け保守サービス」に対応。万が一のトラブル時も、NASを利用できない期間(ダウンタイム)を最小限に抑え、業務の早期復旧が可能となる。