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マクニカ、人間の行動に着目したセキュリティ製品「Abnormal AI」を販売

人の心理を巧みに突くフィッシングやなりすまし、クラウドのアカウント侵害などを検知

 株式会社マクニカは17日、米Abnormal AIと国内における販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴いマクニカは、AIを活用して、従来のセキュリティでは見逃されがちな攻撃を検知し、メールコミュニケーションツール、ID管理といったクラウドアプリケーション全体のセキュリティを強化する「Abnormal AI」の取り扱いを開始する。

 Abnormal AIは、人間の行動に着目したセキュリティプラットフォーム。機械学習を用いて、今まで難しかった人の心理を巧みに突く高度なフィッシングやなりすまし、クラウドアプリケーションにおけるアカウント侵害を検知することで、巧妙な攻撃の阻止を可能にするという。

 例えば、従来型のSecure Email Gateway(SEG)では、脅威インテリジェンスに基づいた検知が主流だが、Abnormal AIの異常検知エンジンは、正規アカウントから送られてきたメールに対して「このメールを送ってきたのは本当に本人か」といった人物の特徴と、「どのような状況、やり取りの中で送られたか」といった背景情報を基に、人間の行動を正確に理解して、メール1通ずつに潜むリスクを判断し、巧妙な詐欺メールを検知・阻止するとした。

 また、導入・運用の簡便さも特長。導入はわずか2クリックで完了し、導入後のポリシー調整、スパムメールの正誤対応などもAIが自動で行うため、過検知対応の運用負荷軽減につながるとのことだ。

 さらに、ID管理・認証サービスのOktaや、Slack、Microsoft Teamsなどの主要なコミュニケーションツールとシームレスに連携できるため、組織全体のセキュリティ状況が管理しやすくなるとしている。