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コスト査定をAIが支援――、日本ユニシスが製造業向けの購買分析アプリケーションを強化

 日本ユニシス株式会社は15日、製造業の購買/調達業務を支援する購買分析アプリケーション「eBuyerBrains」において、AIを活用してコスト査定を行う「コスト査定AIオプション」を追加すると発表した。

 eBuyerBrainsは、品目やサプライヤーにまつわる各種情報を一元的に格納し、品目のコスト査定、カテゴリごとの原価低減要素の探索、サプライヤーマネジメントなど、購買/調達部門が行うべき分析業務や意思決定業務を支援するサービス。

 今回追加されたコスト査定AIオプションは、部品単価決定やサプライヤー選定をAIが支援するもので、AIがベテランバイヤーのノウハウを継承することにより、バイヤーごとのスキルの差を埋め、価格決定・サプライヤー選定のリードタイムを短縮できるという。

 具体的には、システム内に蓄積された過去の類似部品データをもとに、部品スペックや使用情報など複数の項目を多軸で分析し、予測価格を算出。サプライヤーから取得した見積価格と、コスト査定AIオプションが算出した予測価格の差異の原因を分析することで、コスト削減要素を特定できるとした。

 加えて、日々蓄積・更新されるデータをもとに、予測価格の精度を維持する、あるいは向上させるための各種設定機能を持っており、予測モデルの陳腐化を防げるとのこと。

 なお、コスト査定AIオプションの販売開始にあわせ、日本ユニシスが提供してきた「電子購買構築ツール eProT」と「購買分析eBuyerBrains」を統合し、購買調達統合ソリューション「eBuyerBrains」シリーズとして提供していくとしている。