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OKI、3つの「まるごとEMS」サービスで企業の製造に関する“持たない経営”を支援
2025年6月20日 14:00
沖電気工業株式会社(以下、OKI)は19日、企業の製造に関する「持たない経営」を加速することで経営指標を改善する、「製品群まるごとEMS(設計生産受託)」「共通工程まるごとEMS」「工場まるごとEMS」の3つの「まるごとEMS」サービスを提供開始すると発表した。OKIでは、B2B企業をターゲットに提供し、2028年度に年間100億円の売上を目指すとしている。
「まるごとEMS」サービスは、一製品の原価低減に貢献するだけでなく、「製品群」「共通工程」「工場」の単位で製造をまるごと受託することにより、工場・設備の変動費化、棚卸し(在庫・部材買掛)削減によるフリーキャッシュフロー(FCF)改善などに貢献するサービス。経営効率向上、成長分野・コア事業への経営資源投下を加速できる経営基盤構築を、各企業の実情にあわせて最適な形でサポートするという。

例えば、特定のコア製品群に設計リソースを集中したい企業の場合は、残りのラインアップ製品群に関する設計変更対応や代替部品対応、後継機種の設計・生産までを含め、「製品群まるごとEMS」にて受託して製造する。
また、投資を抑えて最新の生産設備・製造技術を活用したい場合は、部品調達・棚卸し管理や基板実装など、生産全般にかかわる共通工程を横ぐしで受託し、「共通工程まるごとEMS」にて提供するとした。
工場・設備などの固定費を変動費化し、経営効率向上を目指したい企業に対しては、生産機能のすべての工程を、企業の工場の代わりにバーチャルファクトリーとして「工場まるごとEMS」にて受託する。
なおOKIでは、2002年度より情報通信分野のモノづくりで培った、高品質・高信頼性製品の変種変量生産を短期で新規立ち上げ可能な設計・生産技術とスキル、また常に最先端でサステナブルな生産技術と生産設備の開発・導入を進めており、多くの企業にEMSサービスを提供してきた実績を持つとのことだ。