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NTTデータ先端技術、Microsoft 365 Copilot Coworkを活用した営業事務のAI化を社内実証

 株式会社NTTデータ先端技術は27日、6月に一般提供(GA)が開始されたエージェント型AI「Microsoft 365 Copilot Cowork」を活用し、営業事務業務の効率化に向けた社内実証を進めていると発表した。実証では、問い合わせ対応や帳票作成、書類処理など複数のユースケースを対象に、AIが複数ステップの作業を自律的に実行する運用の有効性を検証している。

 Microsoft 365 Copilot Coworkは、複数のアプリケーションやデータをまたいで一連の作業を自律的に遂行する「エージェント型AI」をMicrosoft 365環境に統合したサービスとして、3月にMicrosoftの早期アクセスプログラム「Frontier」で提供が開始され、6月に全世界で一般提供が開始された。

 NTTデータ先端技術は、Frontierを通じて、一般提供開始に先立つ4月から先行検証に着手し、業務適用の可能性を見極めてきた。エージェント型AIを実業務に適用するには、単に導入するだけでなく、どの業務にどう組み込めば効果が出るのか、現場が継続的に運用・改善できるのか、といった実践的な検証が不可欠だとして、一般提供の開始とともに、先行検証で得た知見をもとに本格的な活用へと移行してその適用可能性と運用像を検証している。

 実証では、Microsoft 365に精通したエンジニアが検証・開発を担い、営業事務担当者に手順やプロンプトを提供する。これを受けて、開発者ではない事務担当者自身が自然言語で日々の運用・改善を進めるという役割分担で取り組んでいる。

 この分担により、日々の運用と改善は現場が主導して自走し、エンジニアは検証・開発や手順整備といった専門領域を補助的に支える。専門知識を要する設計はエンジニアが担保しつつ、現場が継続的に改善サイクルを回せるため、整えられた手順やプロンプトは他部門へも展開しやすく、属人化を避けながら再現性のある横展開ができることが、実証を通じて見えてきているという。

 検証にあたっては、AIが得意とする領域(非構造情報の解釈、多段タスクのオーケストレーション、ドラフト生成)と、AI単独では保証しきれない領域を切り分け、後者は人や既存の仕組みが担保する前提で運用を設計している。その上で、営業事務の現場で発生する作業を対象に、非構造データの解釈・ナレッジ化、一次ドラフトの生成、多段業務のオーケストレーション、逸脱・差分の検知(レビュー前提)といった領域でエージェント型AIの貢献を検証している。

 NTTデータ先端技術は、社内実証を通じて、エージェント型AIの業務適用における有効性と、現場主導で継続できる運用モデルの確立を進めていく。継続的かつ安全な業務利用には、費用対効果を踏まえた設計と、ガバナンスの一体運用の2つの観点が欠かせないとして、AIの利便性とセキュリティ・内部統制を両立させる運用のあり方を探求するとともに、今後はこれらの知見を、同様の課題を抱える顧客の生成AI活用支援にも生かしていくとしている。