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NEC、生成AIにより輸出入品の税番特定を支援するサービス「AI税番判定サポート」
2025年6月16日 09:00
日本電気株式会社(以下、NEC)は13日、貨物の輸出入時に必要な品目分類に使用される輸出入統計品目番号(以下、税番)の特定を、生成AIを活用して支援するサービス「AI税番判定サポート」を提供開始すると発表した。このサービスの提供を通じて、専門知識やノウハウが求められる通関士の技術継承、輸出入時の税番判定のノウハウ不足といった課題解決に貢献するという。
税番とは、国際貿易において輸出入品の分類を統一するために使用される世界共通の分類番号のこと。今回発表された「AI税番判定サポート」は、生成AIを活用して輸出入品の税番特定を支援する。
具体的には、税番を知りたい品目の品目情報とHSコードの「類」または「類項」を入力すると、入力された情報をもとに大規模言語モデル(LLM)が解釈・分析し、独自のロジックを用いて情報を厳選。その上で、税番の候補と根拠を提示することにより、利用者の判断を支援するとした。
また情報が不足している場合は、用途など追加で入力すべき情報の候補が提示され、利用者がその指示に従って追加情報を入れることで、税番の候補と根拠が提示されるとのこと。
このサービスでは、LLMの活用により、税番が規定されている関税率表解説を理解して回答できるので、適切な税番の提示を行える点がメリットで、キーワード検索や類義語検索といった既存の手法を活用するよりも、高い精度で税番の特定が可能としている。なお生成AI機能については、NEC Generative AI Serviceを通じて、安全・安心な環境で提供するとのこと。