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パナソニックNETSの映像監視システム「ArgosView」、画像の異常認識を生成AIで実施する新機能

AIが“人に代わって”映像を監視

 パナソニック ネットソリューションズ株式会社(以下、パナソニックNETS)は5日、映像監視システム「ArgosView」において、生成AI連携機能を提供すると発表した。

 ArgosViewは、マルチベンダーのネットワークカメラをサポートし、1システムで最大4万台の監視カメラを統合監視・録画可能な映像監視システム。さまざまなデバイスやシステムとの連携により、業務効率化、マーケティングへの映像活用などを支援してきた。

 今回、このArgosViewにおいて、スケジュールやPLC・センサー、画像解析、入退室など各種のイベントに基づき、画像の異常認識を生成AIで実施することが可能な生成AI連携機能を提供する。

 生成AIに与える指示文言(プロンプト)は、導入企業側で設定~テストでき、学習のコストをかけることなく、環境や課題に応じてさまざまなシーンで活用可能。さらに、インターネットに接続できない環境で利用する場合や、映像を外部に出すことが困難な場合には、オンプレミス生成AI環境を提供できるとした。

 利用法としては、例えば製造業の場合、製造現場におけるルール違反やミスをリアルタイムに検出し、迅速な是正対応を支援するといった用途に利用できるとのこと。施設の共用部に置かれた異物や放置物を検出したり、機器・ラインに設置されたパトライトの色を識別して通知したり、製造現場で安全装備の未着用や工具の置き忘れを検出したり、作業エリアへの荷物の置き方や通路の確保といった安全基準からの逸脱を検出したり、といった用途が考えられるという。

 また、その他の利用シーンとして、ビル施設での設備異常の検知、介護施設における入居者の共同変化の検知、小売・店舗での不審行動検出(万引など)、空港や駅での混雑・誘導ミスの可視化や、スーツケースの置き去りや放置物の検出といった、さまざまな用途での活用が見込めるとしている。

 なおパナソニックNETSでは、6月11日~13日に千葉市の幕張メッセで開催される展示会「Interop Tokyo 2025」のパナソニック EWネットワークス株式会社ブースにて、生成AI機能の展示を予定しているとのこと。