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富士通、新規事業の創出を支援する共創サービスを体系化

 富士通株式会社は12日、顧客企業の新規事業創出を支援する共創サービスを体系化すると発表した。共創のプロセスである、情報収集・問題発見、アイデア創出、サービスの実装に沿って、さまざまなプログラムとサービスを同日より順次提供開始する。

 この共創サービスは、富士通がこれまでに実施してきたサービスインテグレーションやハッカソンなどの実績を生かして、ハッカソン、デザイン思考などのアイデア創出を支援する共創プログラムや、リーンスタートアップ実践プログラム、クラウドソーシングサービスなど、新規事業の実装に向けたサービスを体系化し、提供するもの。

 具体的なサービスプログラムとしては、3つのメニューを用意した。1つ目のハッカソンチャレンジプログラムでは、着想のためのインプットから、アイデア創出、チーミング、プロトタイピング、フィードバックといった一連のハッカソンのプロセスや効果的な共創活動のメソッドを、短期間で体感できるようにする。

 2つ目のデザイン思考プログラムは、顧客と富士通のSEが、フィールドワークやワークショップ、簡易プロトタイピングによるユーザビリティテストなどを通じて、アイデアのブラッシュアップを行うプログラム。富士通のSEが参加することで、ユーザーに価値を感じてもらえるコンセプトやプロダクトアイデアの創出が可能になるほか、自社目線ではなく、顧客目線に立ったアイデアの創出を支援するとした。

 3つ目のリーンスタートアップ実践プログラムは、仮説、構築、検証、修正を迅速に繰り返し、素早く改良を続けていくリーンスタートアップの考え方を学び、仮説→検証→判断によるアイデアブラッシュアップを繰り返すプログラム。リーンスタートアップの手法を活用し、新規事業アイデアの実現を支援するとしている。

 これらのサービスプログラムは、いずれも5月12日より提供開始される。

 また5月下旬からは、顧客の要望や要件に最適なクラウドソーシングプロバイダを選定し、活用をサポートする「クラウドソーシングサービス」も提供。さらに、東京都大田区の富士通ソリューションスクエア内に、富士通のSEと顧客のハッカソン、アイデアソン、ワークショップなどを実施する共創の場、「FUJITSU Knowledge Integration Base PLY(フジツウ ナレッジ インテグレーション ベース プライ)」を5月23日に開設するとのこと。

石井 一志