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デジタルアーツ、脱VPNとゼロトラストセキュリティを実現するSSEソリューション「Z-FILTER」を開発

2025年秋からの提供を予定

 デジタルアーツ株式会社は20日、企業・団体における脱VPNとゼロトラストセキュリティを実現するSSE(Security Service Edge)ソリューション「Z-FILTER」を開発し、2025年秋にリリースすると発表した。

 デジタルアーツでは、ホワイトリスト方式のセキュリティ製品を用いて社内の情報セキュリティ対策を行う、独自の“ホワイト運用”方式でのセキュリティ対策を推進している。今回発表された「Z-FILTER」も、この“ホワイト運用”を軸としたゼロトラストセキュリティソリューションだ。

 ゼロトラストセキュリティの導入においては、業務環境の安全性を高めると同時に、その導入・運用にかかるリソースをいかに削減・効率化するかが鍵となるが、“ホワイト運用”により「安全性」と「導入・運用の簡易化」を実現できるという。

 具体的には、デジタルアーツが独自で配信するデータベースにより、安全と判断したサイト・IPにのみアクセスでき、脅威サイトや未知のサイトは即座にブロック・隔離することで、インターネット利用の安全性を高められるとのこと。デジタルアーツでは、ブラックリスト方式とは異なり、管理者は安全か分からない“グレーの部分”を考える必要がなく、デジタルアーツのデータベースにすべての管理を任せられるため、限られたリソースの中でも高い安全性を担保できると、その特長をアピールしている。

 また導入・運用についても、SWG(Secure Web Gateway)とCFW(Cloud Firewall)を統合したアプリケーションをベースに、アクセスの許可に必要なポート番号等の情報をデジタルアーツ側で配信し、設定に組み込むことで、初期設定のみならず、運用中の設定変更や見直しの負担削減にも寄与するとした。

 さらに、さまざまな初期設定テンプレートを用意しており、導入企業の環境に合わせ、個別設定なしで汎用的に利用ができるプリセット、最小限の利用からスタートできるプリセットなどが設定可能。国産メーカーならではの利点を生かした分かりやすいUIと設定項目、サポート体制により、スムーズな導入を実現するとしている。

 このほか、一定期間アクセスのないアプリケーションを自動的にブロックする機能を備え、セキュリティホールの防止と情報システム管理者の負担軽減をサポートするとのこと。