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京セラ、「ソフトウェアラボ」の開発基盤にIBMのPaaS「Bluemix」を採用

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)と京セラ株式会社(以下、京セラ)は24日、京セラが、ソフトウェアの研究開発拠点である「ソフトウェアラボ」において、日本IBMのPaaS「IBM Bluemix」を開発プラットフォームとして採用したと発表した。

 京セラでは、ハードウェアの能力を最大限に引き出す「ハードとソフトの融合」、「IoT領域でのイノベーション」をミッションに、「ソフトウェアラボ」を10月に新設した。このラボでは、Bluemixを採用することで、自社のさまざまなモジュールを活用したソフトウェア開発の生産性向上を実現。開発期間の短縮や、多様化する顧客ニーズへの対応も可能になったという。

 また京セラでは、これまで環境エネルギーの分野において、エネルギーの見える化や設備管理、OpenADR2.0b対応のデマンドレスポンスなどの管理を自動で行う総合エネルギー管理システム「POM SYSTEM(ポム システム)」を顧客企業に提供してきた。今後は、このアプリケーションをBluemixに公開し、顧客企業が自由にカスタマイズできる環境を提供する予定。あわせて、IBMのコグニティブコンピューティング技術であるWatson APIなどと連携し、生産性の向上などの顧客ニーズに迅速に対応するとした。

 さらには、京セラが展開する自動車の画像認識やセンシング技術の分野においても、Bluemixを活用し、自動運転をはじめとする新しい価値を具現化したい考えだ。

石井 一志