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NEC、遠隔バックアップやタブレットからの利用に対応した中堅企業向けメインフレーム

 日本電気株式会社(以下、NEC)は17日、中堅企業向けメインフレーム「パラレルACOS i-PX7300GX」6モデルを、同日より販売開始すると発表した。

i-PX7300GX

 「パラレルACOS i-PX7300GX」は、CPUにインテルのx86系プロセッサを採用しながらも、ACOS-2のアーキテクチャをそのまま利用可能なファームウェアを搭載するメインフレーム。Windowsを利用して、オープン系機器を活用できる環境も実現している。

 特徴は、クラウド環境などの遠隔地へのバックアップ機能を標準搭載している点で、個別にシステムを構築することなく、容易にバックアップ環境を構築できるという。またテープを利用したバックアップと比べると、テープ媒体の取り換えや保管場所の確保といった負担がなくなるため、費用や工数を低減できるとのこと。

 さらに今回は、操作性の高い画面を表示可能にするACOS専用のソフトウェア「VIS/VE」が、NECのWindowsタブレット端末や、VMware Horizon Viewによる仮想端末環境に対応した。これにより、在庫管理システムや生産管理システムなど、基幹サーバーのデータを利用する各業務システムへの、タブレット端末からの接続が可能になる。

 価格は、ローエンドの「i-PX7300GX モデル50GX」が月額13万8700円(税別)、ハイエンドの「i-PX7300GX モデル500GX」が月額209万5700円(税別)など。

 NECでは、2年間で150システムの販売を目標としている。

石井 一志