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プライム・ストラテジー、企業システムやSaaSのバックエンドとして使用できる汎用RAG製品「MAGATAMA Stack」を発表
2025年5月16日 14:45
プライム・ストラテジー株式会社は15日、汎用RAG(検索拡張生成)製品「MAGATAMA Stack」を発表した。
MAGATAMA Stackはセキュアで高性能な汎用RAG製品で、マルチテナント対応として、個別業務システムやSaaSアプリベンダー向けに、一つの仕組みで複数の顧客にRAGを提供可能。OSS+ローカルLLMで、高いセキュリティと信頼性を、従量課金なしの価格で提供する。APIキーを設定すれば、OpenAI社のGPTやAnthropic社のClaudeなどのクラウドLLMも利用が可能。ローカルLLM使用時の性能はClaude 3.x Sonnetレベルで、ローカルLLMにはLlama4.xなどを使用する。
セキュリティおよび性能向上のための定期アップデートを提供し、年間メンテナンスパックや運用保守サービスで実現する。また、必要に応じてLLMのファインチューニングをオプションで提供予定としている。
シングルサインオンに対応し、AIデスクトップやエージェントから操作が可能。有償ライセンス版は、SaaSアプリケーションや他システムから操作可能で、データを登録/更新/削除、質問/回答を得るためのAPIを提供する。
共有フォルダー上のファイルを取り込むことができ、ファイル追加イベントや実行アクションを契機にインデックス化、別途提供する管理ツールで対象から削除することもできる。
MAGATAMA Stackは、プライム・ストラテジーのローカルLLM技術である「MAGATAMA AI」をコアにした汎用RAG製品で、セキュアで高性能なRAGの仕組みを顧客企業ネットワーク内のオンプレミス環境に構築できるほか、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどのクラウド環境上への構築も可能。一般企業のナレッジベースとしての単体利用だけでなく、個別業務システムやSaaSアプリケーション側のバックエンドサービスとして、情報漏えいや従量課金を気にすることなく活用できる。
プライム・ストラテジーでは、MAGATAMA Stackについて、一般企業がナレッジベース代わりに使える無償のOSS版と、個別業務システムやSaaSアプリケーションのRAGバックエンドとして使える他システム連携用APIを備えた有償ライセンス版の2つを、年内にパイロット版としてリリースすることを目指す。有償ライセンス版の価格(税別)は、120万円+年間メンテナンス月額5万円を予定している。