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領収書をスマホで撮影、自動仕訳――経費管理サービス「Streamed」

無料版から提供開始

 株式会社クラビスは22日、経費管理を自動化する「Streamed(ストリームド)」を正式リリースした。

 ストリームドは、クラウド上で経費管理できるサービス。領収書がある経費の場合、スマートフォンのカメラやスキャナで領収書の画像を取り込むだけで自動簡易仕訳が可能。自動化エンジンに専用に構築した日本全国の企業データベースを使うほか、OCRだけに頼らずオペレーターがダブルチェック・補助入力するので、横向きや手書きの領収でも正確にデータ化できる。また、支払先の業種に応じて、勘定科目を自動的に簡易仕訳する機能も搭載する。

 領収書がない交通費の場合は、駅すぱあとが提供する乗換案内「Roote」と連携した運賃検索エンジンによって正確に経費を記録できる。過去に記録した訪問先や駅名は履歴から選択できるので手入力の必要がなくなり、経費そのものをコピーすることも可能なので、従来の手間を圧倒的に短縮。クラビスでは「経費管理の時間を1/10に」と訴求している。

データはクラウドサーバーに保存され常に同期するため、外出先ではスマートフォン、オフィスではPCといった使い方が可能。CSV形式で出力することも可能なので、会社の経費精算書にコピーするなど、既存のフローを変えずに利用できるという。

 Webブラウザ、iOSアプリで利用可能。Androidでも利用できるが、提供されるのは「Streamed Lite」という簡易版アプリとなり、画像の撮影・アップロードまでスマートフォンで行い、データの確認はWebブラウザで行う形となる。

 現時点では無料版(フリープラン)のみ提供。フリープランでは、新規登録時に10枚の領収書を自動仕訳できる。登録後のアンケートに答えると、50枚分の自動仕訳チケットが無料で提供される。

 今後は、より多くの領収書をデータ化したい場合や組織で利用する場合に使える「プロフェッショナルプラン」(今夏リリース予定)や「コーポレートプラン」(今秋リリース予定)も提供する。

川島 弘之